2014年11月28日金曜日

時が変えるもの

 大学卒業後に就職した会社の東京の芝浦にある本社ビルが、取り壊されることを知った。取り壊しの理由は定かではないが、土地もビルも自社所有だったので、合理化の一環かもしれない。
 私が入社した42年前に建てられた10階建てのビルで、山手線の車窓からもはっきり見える。途中、現場辞令に従って地方を転々と回りつつも、新卒後の9年間をこの会社で過ごした。ビルにはたぶん7年くらい通ったはずだ。

 妻も短期間同じ会社にいたが、その妻宛に「女性限定OG会」なる案内が届いた。かって在籍した女子社員が集まり、取り壊される直前の懐かしいビルの食堂で共に昼食をとるという企画。会費制だが、現地集合現地解散である。
 退社後も連絡を取り合っている友人がかなりいて、札幌在住者も数人。一緒に参加しないかとのお誘いが入ったが、妻は気乗りがしないと断った。


 イベント終了後の写真集と名簿が先日送られてきた。幹事は首都圏在住の5人で、いずれもよく知った顔。日程を2日に分けて参加者を募り、合計25人が参加したという。
 資料には最寄りの田町駅から会社までの街並みスナップや、当日の参加者の集合写真などもあり、まるで同窓会名簿でも見るように、妻と2人で思い出にふけった。

 退社後もときどき会っている友人の顔は当然わかるが、30数年のブランクのせいで、名簿と付きあわせてもピンとこない人がけっこういる。反対に、当時の面影がほとんど変わっていず、「これ、…さんよね」と、名簿なしで一発でわかる人もいる。
 時が変えるものと、時を経ても変わらないものとがある。その違いはどこからくるのだろうか?実に不思議だ。
 幹事代表として手弁当で走り回り、参加しなかった私たちにまで気を配ってくれたY子さんに、私のオリジナルCD2枚と妻との近影を礼状と共にお送りした。
 9年間の在籍中に、いろいろな場面でギターを抱えて弾き語り、時にオリジナルも披露したりした。Y子さんの添え書きには私の名前もあったので、きっと喜んでくれるはず。

「私たちはいま、こうして生きています」という、何よりの報告になると思う。