2014年11月13日木曜日

犯人はネズミ

 昨年のこの時期、つまりは雪が降り始めるころ、玄関前の車庫&物置下に設えてある地下ムロ周辺を、しつこく掘り返す輩がいた。
 人間ではなく、何らかの動物であることは確かで、どうやら深夜に作業している様子。コンクリートブロックで作ったムロの周辺には、毎日のように掘り返した砂利の小山ができていた。

 スコップで固く埋め戻しても繰り返されるので、ついにはモルタルでムロ周囲を頑丈に固めることに。するとようやく収束したが、もしや今年も?と思い、先週あたりからムロ周辺を注意していた。


 するとやはり始まった。モルタルで固めた部分に異常はなかったが、車庫の外側にあたる北側の砂利が2ヶ所掘り返されている。この時点で犯人は分かってなかったが、昨年と同様に、モルタルで再び固めた。

 それでも気になって、毎日巡回点検していたが、今日になって再び大量の掘り返しを発見。(写真上)前回モルタルで固めた横の部分で、何たる執念深さであろう。
 車庫側周辺はこれまで通り、問題なし。(写真下)ちょっと気になってムロの蓋を開けてみて驚いた。中には妻が入れたという野菜と米ヌカがびっしり入っていたが、そのうち米ヌカの袋が破られ、食い荒らされた痕跡がある。ヌカはムロの中に散乱していた。


 さらに調べると、ムロを形作るコンクリートブロック下端から、何者かが侵入した痕跡が。ここでようやく「犯人」の姿が鮮明になった。ネズミだ。

 念のためネットで情報収集すると、北海道に生息するエゾヤチネズミは土を掘って餌を探したり、巣を作ったりするという。当初はモグラかキツネの仕業かと疑っていたが、モグラは北海道には棲息せず、キツネにはこれほど細くて深い穴は掘れない。
 エゾヤチネズミは草食性で、米ヌカが大好物らしい。犯人確定である。
 米ヌカは使い物にならないので、午後から雪がチラつくなかで家庭菜園の掘り起こしをやり、土の中に全部すきこんでしまった。秋に掘り起こしをやると翌年の畑作りが楽なので好都合ではあったが、ひどい目にあった。
 幸い、一緒に入れてあった白菜と玉ねぎは無傷。野菜はともかく、米ヌカを入れる場所は家の中にいくらでもあったのだが、完全に不注意である。

 本格的な冬も間近なので、今年は難しいかもしれないが、地下ムロのネズミ対策を再検討する必要がある。北側も含めて周辺の土はモルタルを敷き、底も砂ではなく、モルタルで固める必要がある。
 過去にもチューリップの球根や、ライラックの樹皮がネズミの被害を受けたことがある。アリと違ってまだ家の中には侵入してこないが、油断ならぬ。