2009年6月12日金曜日

トーサン

 2ヶ月使った妻のプリペイド電話のカード残量が少なくなったので、1年分有効の1万円のカードを買うべく、近所のAU代理店に出向く。月曜でもギリギリ間に合うが、あれこれ身辺が騒がしくなってきたので、いまのうちに片づけたい。
 店では新機種の普通タイプへの切替えを勧められたが、どう試算してもカードのほうが得。受けることが大半だからで、月換算840円弱は安い。

 ついでに丸3年使った私の携帯を切替え可能かどうか尋ねたら、こちらは3,500円出せば最新機種に交換可能で、現状とほぼ同じ条件で月々の支払いは約半分の980円になることが判明。さっそく切替えを申し込んだ。
 気になっていた住所録やメモ帳の内容は、その場でケーブル接続し、新機種に転送可能とか。試算すると、約8ヶ月で元がとれる。以降は安くなるばかり。調べてよかった。


 出たついでに近くのイトーヨーカ堂に寄り、シャツ売場をのぞく。長袖シャツは消耗品で、定期的に補充する必要がある。
 手頃なシャツが「さあ、どうぞ」とばかりにブラ下がっている。紺系のストライプで、わずか690円。好きなデザインだったが、ポケットの形がやや遊び過ぎている気がし、妻の意見を求めると、

「ほとんどアソビ人なんだから、それでいいんじゃない?」


 まあ、それも確かにそうだなとフンギリがついて買おうとしたら、「父の日が近いから、プレゼントしてあげる」と妻が言う。オレはあなたの夫で、チチじゃございませんよと抵抗すると、私のキブンではほぼ父なのよと言い張るので、そうだったデスカと大人しく好意に甘えることにした。
「自分の伴侶をどう呼ぶか?」という命題には以前から興味があり、いろいろ調べたことがある。「お父さん、お母さん」と夫婦間で呼び合うのは日本だけかと思いきや、欧米でもちゃんとあるらしい。これは以前にホームステイ活動をしていた際、直接確かめた。
 私の友人知人でもさまざまに呼び合っているが、「~ちゃん」と互いに呼び合う中年夫婦も複数いて、なかなか微笑ましい。また、「夫」とキッパリ正攻法で呼ぶ友人もいる。

 私の場合、伴侶を「妻」と呼ぶのはあくまでブログ上だけで、子供にメールを出すときは「ハハが」、二人きりのときは「すーちゃん」あるいは単に「スー」、第三者に直接話すときは「女房」あるいは「カミサン」など、時と場合と気分に応じてさまざまに使い分ける。
 我が妻の場合、最初の子が生まれて以来数十年というもの、ほとんどの場面で「トーサン」一本やりで通していて、それはそれでひとつの哲学かもしれないな、と最近では思う。