2009年6月11日木曜日

ブログは消えモノ

 終日雨。「しょうがない雨の日」が、延々と続いてる。
 うっとおしい日々に合わせるかのように、地元の大手マンション分譲M建設が今日、倒産した。負債額が100億を越す大型倒産で、つい先日、戸建住宅の地元大手TハウスやMホームが倒産したばかりで、金融不況の余波はまだまだ序章と考えるべきだろう。

 実はこのM建設とは、20年ほど前に直接取引があり、数年前には知人のデザイン会社を通して、かなりの額の取引があった。いろいろな事情でどちらも途切れたが、知人の会社は、もしかすると大きな被害を被ったかもしれない。
 3年前に地元大手広告代理店の倒産で、50万円近い負債を背負ったことが、つい昨日のことのように思い出される。確か同じ6月だった。宮仕えも地獄、さりとて自営業も地獄。パラダイスは自己の精神世界の中に構築するしかない時代なのか。


 昨日に引き続き、一歩も外に出ずにディスクワークならぬパソコンワークにまい進。滞っていたHPの更新作業をやったが、その内容はブログとそう変わっていない。
 しかし、以前にもふれたように、ブログはライブや人生と同じく、しょせんは「消えモノ」である。一時的な自分の生きたアカシにはなり得るが、「カテゴリ分類」などと工夫をこらしてみても、結局は数日で消え去る、はかなき定めである。
 やや色あせた感はあるが、きちんとした定点情報置場、つまりはアーカイブとして有効に機能するのは、まだまだホームページが主役である。
_これまでノンフィクション小説の企画出版や住宅の本格設計依頼、弾き語り関連のマスコミ出演依頼など、私にとって大きな成果を得てきたものはブログではなく、すべてホームページ経由であった。
 この理由はよく分かっていないが、単にブログの歴史が新しいという理由以外に、「ブログはネット検索にかかりにくく、しかも発信者の素性と連絡先が多くの場合不明瞭」という事情も関係しているように思う。
 ブログは質的量的に、ホームページほど自由に文章や写真を載せられない、という制約も大きい。

 個々のブログの位置づけにもよるが、私のように何らかの「野心」「邪心」を潜在的に抱いてネットからの情報発信をしているのなら、ブログは当面補助的手段程度に考え、曖昧さを排除した誰にでも分かりやすく、出入りが自由なガラス張りのホームページ発信を併用すべきだろう。
「お手軽なもの」「不透明なもの」は、未知の人からの信頼は得にくいと知るべし。