しかし、1時間たっても回復しない。これはオカシイと、試しにパソコンを1台だけ1階に運び、ADSLモデムに直結してみた。すると、難なくつながる。回線不良ではないことが分かり、そうなると、中継しているブロードバンドルーターが怪しい。
調べてみたら、買ってからはや5年。以前も5年くらいで壊れて買い替えた記憶があり、いよいよ寿命かと、試しに本体のリセットスイッチを押してみた。すると、すべてのパソコンでつながった。なんだそうだったのかと拍子抜けし、1階にセットしたパソコンは、再び2階に戻した。
録画してあった映画を半分だけ見たあと、就寝前にメールをチェックしようとパソコンを起動させたら、またまたつながらない。何度リセットをかけても復帰しない。今度こそ壊れた。
翌日、DIY作業で身体がダルかったが、再び2台のパソコンを1階に降ろし、あれこれ試す。
昨年カミナリの直撃でADSLモデムが壊れた際、まるごと新しいモデムに交換してもらった。レンタルなので無料だったが、交換してもらった最新モデムには、ルーター機能がついている。
ルーター、すなわちネット回線を複数に分配することで、我が家の場合は4回線あれば足りる。
2台のパソコンを起動させ、それぞれのネット接続と、家庭内LANとしての相互接続が可能かどうか試すと、何ら問題ない。つまり、これまで使っていた中継用のブロードバンドルーターは、もういらないことになる。
だいたい予期していた通りで、問題は1階天井裏(2階床下)に配置してある4系統のLANケーブルを、いかにして1階のADSLモデムまで延ばすか?である。
調べてみると、4本のうち2本は長さに充分余裕があり、天井裏から壁の空洞を経由し、うまく1階のモデムまで導けば、そのまま使えるはずだった。
_まずは壊れた機器や電源ケーブル等を取り外し、長いほうのケーブルを2本まとめてゆっくりと壁の中を通す。ルーターとモデム間の接続に使っていたケーブルにテープで固く巻き付け、ガイド役にしてやったが、これは以前に電気屋さんに教えてもらった方法。手探りでやるより、ずっと確実にできる。
暑いなか1階と2階を何度も行き来し、脚立を何度も昇ったり降りたりし、どうにか一人でやり遂げた。テストしてみると、ちゃんとつながった。やれやれ。
残る2台分のケーブルは、それぞれ5Mほど足りない。10Mのケーブルを新しく買い、丸ごとつなぎかえてやればよいが、費用がかかって面倒。古いケーブル類を保管してある箱をひっくり返したら、5M近いケーブルがちょうど2本余っていた。
ひとまずそれを壁の中にセットし、壁の穴から出してモデムに接続。2本のケーブルは接続コネクタを買ってきて、相互につなぐことにした。
帰って2本のケーブルを相互につなぐ。残る2台のパソコンも、めでたく復旧した。今日の DIY難易度は、最高レベルの5。
「床下と壁、天井裏に穴を開け、LANケーブル10Mを4本通し、機器に接続する」という作業自体が常識外れだからで、家の構造を熟知していないと無理。余程の自信と裏づけがない限り、真似をせずにプロに頼むか、配線そのものが不要の無線LANに切替えるのが無難である。
(合計4カ所の穴は以前に開けてあり、今回はそれを利用)
ルーターをもし新調していたら3,000円ほど、ケーブルを買い替えていたら2,000円ほど、最低でもそれぞれかかっていた。結果として940円の出費で済み、無用なルーターの電力供給や維持費も不要となり、LAN回線もすっきりとまとまった。
予告なしに突然襲ってきたアクシデントだったが、結果的に「災い転じて福」だったようで。