2009年6月17日水曜日

賢明な選択

 進行中の設計プランが確定するまで、毎日が同じ繰り返しになるようで、昨夜も寝たのが、明け方4時過ぎ。今朝も午前中、2本の電話で起こされつつ断続的に眠ったが、夕方に修正図面を先方に届ける話になり、やむなく起きた。
 朝食もとらず、業者と見積り作業の打合せ。この不況なので、厳しいスケジュールに、快く協力してくれることになった。

 その後、修正作業を継続する。昨日の打合せで決めた内容に、再度の修正が午前中に出た。一晩眠ると気持ちが変わるのは、よくあること。お施主さんもその例外ではない。
 昨日の分の修正作業は明け方までに終わっていたが、やむなく再々修正。昼食やらオヤツをこれまた断続的に食べつつ、4時までに終わらせた。すぐに印刷し、先方に行く。車で10分足らずなので、そこだけは楽である。
 責任者二人が同席し、手すり仕様の追記や引戸の収まりなどで細かい注文が出たが、ほぼOKをいただく。早急に仕上表と特記仕様書、そして立面図をまとめ、見積図書として業者に渡すのが今後の段取り。
 協議のうえ、見積業者は3社を選択した。それぞれ特色があるので、どう転ぶかは不明。アドバイスはするが、最終選択権はあくまでお施主さんである。

 お施主さんに予算がなく、今回の私の業務は、土地を吟味して意見を述べ、決定した土地に基づく見積用図書(図面)を作成し、業者が確定した段階で終了する見込み。確認申請書類の作成と、それに伴う提出作業は施工業者がやる。
 本来は設計事務所と施工業者とが完全分離した発注が望ましいが、緊縮低予算の場合は困難。それでもスタートから施工業者に丸投げするより、基本プランニングの段階で設計事務所がからんだほうが、特に間取りの決定面で大きな差が生じる。
「設計のプロとしての、第三者の視点」が、家作りには大事なのである。

 業者も煩雑なお施主さんとの間取りの打合せ作業から完全解放され、仕事がスムーズに運ぶ。お施主さんとしては、低予算で賢明な選択をされたと思う。
 夕食をはさんで、作業の継続と弾き語りの練習を交互にやる。今日は気分的に、訪問ライブ系の癒しソングを連発した。

 手すり関連の細かい修正と、仕上表と特記仕様書の作成までは夜半までに終わった。これから一休みし、その後立面図の作成作業に入る予定。
 携帯電話の新機種が届いたという連絡が入っているのだが、忙しくて取りに行けない。ブログ用写真も撮る暇がない。早くこの忙しさから解放されたい。