2013年8月16日金曜日

CD購入のタイミング

 ユルユルと続けていた11曲入オリジナルCDが4枚分仕上がった。残る紙ジャケCDは、発注済みの素材がお盆休みの関係で到着が遅れている。仕上げ作業は届いてから一気にやる。

 CDを頒布するのは主にチカチカパフォーマンスの場だが、8~9月は介護施設系を中心に厳しいスケジュールが詰まっており、参加は難しいかもしれない。ライセンス切換え月でもあり、割当て枠が少なくなる可能性もある。増刷作業を急ぐ要素はない。
(介護施設系やイベント系ライブでは、CDを頒布できない場が大半)


 前回のチカチカパフォーマンスで、第2ステージ終了間際に近づいてきた中年女性、予定分を終わって撤収にかかっていると、「オリジナル曲はもう歌ってしまいました?」と尋ねる。

「あ~、すみません。これまでに3曲歌ってしまって、今日はもう終わりなんです」この日は終了後に墓参りに行く予定があり、急いでいた。
 するとかの女性、「CDが欲しいんだけど…」と、あれこれ手にとって迷っている。「さっきのカバー曲(ちなみに、「アメイジング・グレイス」と「青春時代」)がとても良かったので、オリジナルもきっといいとは思うんだけど…」と、決心がつかない様子。
 過去にも似たシーンはあって、女性は押しなべて購入に慎重である。オリジナルCDなら、1曲でもオリジナル曲を聴いてからでないと、買わない場合が多い。
(男性は1曲聴いてスパッと買ってくれる方が、けっこういる)
 急いではいたが、こうした場面での私は意外に粘り強い。共演のまっつさんの朗読がいまにも始まりそうだったので、PAを再度使うことはできない。咄嗟に歌詞カードを手に取り、その場で「抱きしめて」と「サクラ咲く」のさわりをアカペラで歌ってさし上げた。
 ああ、いい曲ですね、と女性は喜び、高い方の11曲入CDを買ってくれた。両曲とも廉価版の紙ジャケに入れてあるが、こちらのちょっとした気配りに応えてくださったように思える。

 セルフレポではふれなかったが、通りすがり対象の場でしか遭遇できないであろう、聴き手と歌い手との小さなふれあいである。