2013年5月1日水曜日

北の街にも春がきた

 5月最初のチカチカパフォーマンスを実施。最高気温が6度前後で、平年値より10度近くも低いという異常気象。予報では午前中は晴れるはずが、シブシブと細い雨が降り続き、まるで梅雨のような空模様である。
 念のため傘を準備して出たが、都心に着いてみると雨は傘を差すほどではない。小走りに会場へと向かう。


 連休の真っただ中だが、普通に勤めのある方もいるようで、休日なのか平日なのかはっきりしない日和。しかし、会場に向かう地下通路の人通りは、久しぶりに多い。
(今日はいけるかもしれない…)そんな予感が走った。

 今日も北4条広場が会場。珍しく共演者が誰もいないので、やや南よりの絶好な位置に陣取った。
 14時ぴったりに開始。寒さ対策として首には冬用のマフラーを巻いて備えた。まずは春メニューとして以下の8曲を歌う。(※は初披露)(◎はオリジナル)

「ハナミズキ」「バラが咲いた」「赤いスイートピー」「花の首飾り」「サクラ咲く◎」「飛んでイスタンブール※」「そっとおやすみ」「ラヴ・イズ・オーヴァー」
 通りに降り立ったときの直感は当たり、1曲目から立ち止まり、熱心に聴いてくれる方が続出した。拍手も珍しく1曲目からいただく。これに勇気を得て、2曲目から簡単なMCを入れつつ進めたが、「花の首飾り」では曲紹介の時点で歓声が上がった。
 5曲目のオリジナル「サクラ咲く」あたりで20名を越える人々を確認。あまりに反応がよいので、普段は歌わない部分も省略せずに、フルコーラスで歌った。

 それぞれの曲が長めだったので、30分を費やして第1ステージ終了。終わると最初から聴いていた中年女性が近づいてきて、親しげに頭を下げる。音楽仲間のNさんの奥様で、以前に何度かライブハウス等でお会いした方だ。
 たまたま通りかかったら私が歌っていて、びっくりしたという。こんな偶然もある。別の女性が近づいてきて、「差し入れです」と、モリモトの美味しそうなドラ焼きをいただく。ありがとうございます。
 CDを買ってくれた方はいなかったが、ここしばらくなかった熱い手応えを感じて、心は晴れやかだった。CDは売れればうれしいが、それを目的として歌っているわけではない。自分の歌が通りを往く人々の心に届いているのか?そこが問題なのだ。


 10分ほど休んで第2ステージ開始。いつもならもう少し休むが、この日は早く続きを歌いたい気分だった。それだけ手応えがよかったということ。
 14時40分からおよそ40分で、以下の11曲を一気に歌う。

「天使のウインク」「あなた※」「ダンシング・オールナイト」「抱きしめて◎」「手紙(由紀さおり)※」「つぐない」「人形の家」「どうぞこのまま」「池上線※」「積木の部屋※」「神田川」
 特に4曲目以降は「愛の暮らし」をモチーフにした曲を並べたが、どの曲も平均して人が集まってきた。ピークは「どうぞこのまま」あたりで、聴き手は30人前後に迫った。
 初披露が4曲という冒険だったが、「手紙」「池上線」には熱い反応があった。この2曲は使える。
 計算外はラストの2曲。多くの聴き手の視線がなぜか右側に引かれているので、(右の空間で何かが起きている…)と直感したが、それが何なのか、凹んだ広場の奥で歌っている私には分からない。
 寒い中で続けて19曲も歌ったせいか、左手がつり始めている。いい潮時と打ち切り、左側に回ってみたら、急病人が出て救急隊員が患者を床に寝かせて治療の真っ最中。これは歌どころではない。
(はっきりしないが、AEDを使っていたように見えた)

 最後に思わぬハプニングに遭遇したが、オリジナルCDも前回なみに順調にさばけ、寒い寒いと言いつつも、いよいよ北の街にも遅い春がやってきたのかな…、という実感はする。人々の気持ちにも、歌をゆっくり聴く余裕が出てきたのではないだろうか。
 ひたすら歌っていると、通りを往く人々の心が手に取るように分かる瞬間がある。今日も通りを走り抜ける風になれた気分だ。