前回の参加者が12名で、ほぼ満席状態だったが、4回目の今回は6名と半減した。内訳は男性4名、女性2名。男性4名は歌い手もかねている。
この種のイベントは2回目以降が勝負で、定着するまでには時間がかかるもの。それまで客とオーナーが辛抱できるか否かが分かれ目だ。
参加者が少ないので、15時開始の予定を30分ほど遅らせる。最初は4名しかいなかったが、2名増えて15時40分から開始。前回はジャンケンで決めた歌う順番も、今回は到着順に歌い始めることになる。
システムは初回と同じで参加費は特に必要なく、ワンオーダーのみ。オーナーいわく「ゆるくて気ままなライブ」といった感だ。
音楽ジャンルも初回同様、ジャズ、ポップス、オリジナル、フォークと雑多。PAは一切ない生歌形式も不動だ。
16時20分くらいから私の出番。初回は壁際のベンチ前をステージにしつらえて歌ったが、今回は自ら提案し、入口付近のカウンター横に立って歌わせてもらった。PAがないので、こんな気ままも可能。
譜面台もあえて使わず、譜面はカウンターの上に並べて時折チラリと眺めつつ歌うスタイルにした。持ち時間の15分で以下の3曲を歌う。
「Without You(洋楽POPS・オリジナル訳詞)」
「サクラ咲く(フォーク系オリジナル)」
「聖母たちのララバイ(昭和歌謡)」
前回も感じたが、ノーマイクの生歌には独特の雰囲気がある。歌もギターも一切ごまかしが効かない感じで、非常に厳しい反面、ある種の清々しさもある。PAなしで歌う青空ライブにもどこか通じる。
3曲ともボーカルに部分的な強弱をつける必要があり、マイクがあれば簡単にやれるが、生歌ではそれが出来ない。「サクラ咲く」と「聖母たち…」では、ギターをほとんど弾かないフレーズがあり、こちらもPAなしだとメリハリがつけにくい。
いろいろ苦心させられたが、オーディエンスの評判は悪くなかった。これぞ弾き語りの原点である。