2013年5月14日火曜日

古書&画廊カフェライブ

 午後から隣区のカフェで地域中高年対象の集いがある。歌い手として参加することが以前から決まっていたので、午前中から準備していたら、しばし沙汰のなかったデザイン系の取引先から突然の電話。参考図を添付したメールを送ったので、その仕様に従って見積りが欲しいとのこと。
 あわててパソコンを起動させると、確かにメールは届いていたが、肝心の参考図が見当たらない。再度連絡すると、単純に添付を忘れただけのことらしい。見積りの送信は夕方でも構わないとのことで、再送信の画像にざっと目を通して、まずはリハを兼ねた発声練習をする。

 体力が衰えているせいか、最近は事前の練習をやり過ぎると本番での失敗につながりかねず、適当なところで切り上げる。
 12時40分に家を出て、会場到着が13時半。地下鉄駅近くの繁華街なので、安い駐車場に停めたが、そこから機材を転がして歩くのに20分近くも要した。


 主催のTさんと簡単な打ち合わせ。Tさんとは知人の紹介でチカチカパフォーマンスで知り合った。私よりも少し世代は上だが、紙芝居や朗読の各種ボランティアをあちこちで精力的に続けている。
 昨年12月にも地域カフェでの同様の集いに協力したが、今回は会場を古書と画廊を兼ねたカフェに移してやることになった。

 予定より2分早く、13時58分にイベント開始。Tさんの挨拶と出演者の紹介があり、ただちに最初の出し物である紙芝居「恩讐の彼方に」(菊池寛原作)が始まる。
 古書と絵とカフェが同居するかなり不思議な雰囲気の店で、昨年12月と同じ出し物だが、場が変わると気分も変わる。
 予定ぴったりの14時35分に終了。ここで休憩&カフェタイムをとり、その間に私の機材をセット。面倒な部分は事前に組んであったので、5分後の14時40分から始めることができた。
 前回は22分で7曲を歌ったが、この日は持ち時間が35~40分に増えた。聴き手が前回と重なる可能性があるというので、曲目はすべて入れ替えた。
 およそ38分で以下の12曲を歌う。

「サン・トワ・マミー」「花の首飾り」「空に星があるように」「エーデルワイス」「北の旅人」「男と女のお話」「時の過ぎゆくままに」「バス・ストップ」「ウナ・セラ・ディ東京」「圭子の夢は夜ひらく」「かなりや」「グッドナイト・ベイビー」


 前半5曲目の「北の旅人」までは比較的叙情的な曲でつなぎ、「男と女のお話」から気分をガラリ変えて、ややマニアックな昭和歌謡系の曲を並べた。
 ラスト前の「かなりや」で再び叙情歌に戻す。アクの強い曲を連発した後なので、いわば「口直しデザート」の位置づけである。そしてラストになだれこむ。
 いろいろ細かい計算して曲を構成したが、だいたい思惑通りに運んだ。MCはいつものように短めにしたが、要所にチカチカパフォーマンスでのエピソードを披露し、単調にならないよう工夫をこらした。

 聴き手は17人ほどだったが、イベント専用の部屋が思っていたよりも狭く、持参した小型の電池式PAでも大きすぎるほど。途中でボリュームを絞りつつ進行したが、もしかするとPAそのものが不要な空間であったかもしれない。
 いわゆる「用意された場」だったので、みなさん大変熱心に聴いてくださった。ライブ中は水を打ったような静けさだったが、1曲終わるたびに熱い拍手をいただき、その点では非常に歌いやすかった。
 15時18分に私の歌が終わり、20分から再びTさんの紙芝居「黄金バット」が始まる。こちらは20分ほどで終わり、予定より少し早めの15時40分でお開き。いつも感じるが、Tさんの時間進行は非常に厳格である。
 ライブ中にも会場に現れ、数曲を聴いてくださったお店の女性に写真撮影をお願いする。写真のようにステージの背が全面ガラス窓で、通路から中の様子がうかがえるという、珍しい場である。

 受付の方を含めた3人で珈琲をいただきつつ、あれこれ反省をかねた雑談。「よかったです」「楽しかったです」と、参加された方にも喜んでいただけた。
 帰路に再び取引先から電話があり、慌ただしく応対。仕事の間隙を縫うような活動となって少し疲れたが、こんな日もあるということだ。