2013年2月23日土曜日

紙ジャケットCDをDIY

 ふと思い立って、オリジナル曲の入った紙ジャケット方式のCDを作ることにした。オリジナル曲CDは主にチカチカパフォーマンスで頒布販売を行なっていて、日によって大きな波があるが、過去9回の活動ですでに40枚が売れた。
 ただ、11曲入り500円という価格は人によって高いと感ずるらしく、興味深げに手にとって裏表をじっくり眺め、結局は買わない、という方も少なくない。
 自分が聴く側に回ったとして、通りすがりに耳にしたずぶのアマチュアシンガーのCDに、果たして500円を出すだろうか?と考えると、ちょっと首を捻ってしまう。オリジナルと気取ってみたところで、そこらが聴き手の本音ではないか。
 そこでもっと簡易な廉価版オリジナルCDを同時に陳列し、選択肢を増やそうと考えた。本当は1枚100円の投げ銭価格のCDを作りたいが、綿密に原価計算をしてみると、さすがに100円では厳しい。

 これに近いキリのいい価格で、しかも買い手にお得感を感じさせるにはどうすればよいか?ずっと考えていたが、たどり着いたのがストリートで評判のいい曲を2~3曲だけチョイスし、安価なパッケージで販売する手法。
「紙ジャケット」というCDのスタイルがあることを以前に知ったが、より詳しく情報を集め、独自の手法でやってみようと思った。


 最大の課題は紙ジャケットの体裁と作り方である。いろいろな手法がネットで見つかったが、A4サイズの厚紙用紙に印刷し、折り紙のようになるべく加工を少なくする方法を選んだ。
 完成後のサイズは125×125で、既存のCDケースに高さを合わせる。表側に写真と曲のタイトルを印刷し、ジャケット裏面にあたる部分には曲の歌詞とその他の情報を印刷。用紙の裏側には折り代のみを直線で印刷し、カッターの背でこすって折りやすくする。

 サンプルを作ってみた段階で、入り口になる部分だけ左右を一部カットするほうが、仕上がりが美しいと判断。内側に折り込んだ紙の一部は糊付け処理することにした。
 CDレーベルはいつものようにジャケットと同じデザインを流用。入れる曲は熟慮のすえ、評価の高い「抱きしめて」「独り」「サクラ咲く」の3曲とした。
 ほぼイメージ通りに出来上がったが、内側にはCDにキズをつけないよう、キッチンペーパーをカットして糊付け。本来なら不織布ケースを丸ごと入れたいところだが、嵩張るのを避けつつ、コストを下げる苦心の選択だ。

 販売時には透明ケースに入れて見映えをよくする予定。陳列棚には2種類のCDが並ぶことになるが、価格が一目で分かるよう、小さな値札シールをそれぞれに貼ろうかと思う。
 次回のチカチカパフォーマンスからさっそく試してみたいが、どんな動きになるのかと、ちょっと楽しみ。