2012年4月30日月曜日

偶数月末

 気温が一気に上がり、今年最初の夏日となった。つい先日まで暖房を点け、湯たんぽを抱えて寝ていたのがウソのよう。近所の空地では水仙の花がいっせいに開いた。

 偶数月の月末なので、家に5ヶ所貼ってあるカレンダーを全てめくって新しい月に換えた。毎月めくるカレンダーは仕事部屋の1ヶ所のみで、他はすべて2ヶ月ごとにめくるスタイル。なので、偶数月の末は気持ちが切り替わった気になる。たかがカレンダーだが、日常生活での大事な気分転換アイテムだ。


 午後から森のコンサートでギター伴奏を務めるソプラノ歌手のMさん宅に行き、2度目の音合せ。13時半から始め、休憩を含めて延々17時までやった。
 ひとつの曲に20~30分かけてじっくりやるので、時間がかかる。言われるままに粘り強く対応したが、「納得できるまでやる」というプロの姿勢を垣間見た。
 だいたいOKが出たが、Mさん自身が初めて歌う曲だったり、長いブランクのある曲が多く、万全を期して前日にもう一度練習したい、と言われた。
 正直に書くと、長時間修正を重ねつつ反復練習した直後だったので、かなり気持ちが萎えた。大枠だけ決めておき、あとは場に応じたアドリブで進める私のやり方とは全く異なる。しかし、フォークギターとのコラボは初めてという事情をおもんばかり、時間限定でお受けすることにした。

「たとえボランティアでも、決して手は抜きません」との帰り際の言葉に、プロとしての立場の厳しさを知った。まあ、これもよい経験であろう。