事前に電話予約をし、正装ではなく、ラフな普段着で写してもらうことに決定。夫婦二人だけでプロ写真家に写してもらうこと自体が結婚式以来。
「姿勢が傾いている」だとか、「表情が硬い」などとさんざ駄目を出されつつ10枚ほど写したが、使うのはたった1枚のみである。
「どれがいいでしょう」と提示されたのはラストの3枚のみ。その前に写した分は要するに肩慣らしのようなものだったらしく、選択候補からは外されていた。
ちょっと迷って結局は妻にゲタをあずけ、ラストの1枚に決定。カメラマンが無理に笑わせた写真は妻も私もOKを出さなかった。二人とも根が真面目なのである。
予約していったせいか、15分ほどで撮影終了。その後、近くの丸井デパートに行く。今朝の新聞にバーゲンのチラシが入っていて、創業140周年記念セールだそうな。
妻は夏用の通勤バックがお目当てで、私は妻の指示で地下1階の名物、とうまん売り場に向かう。こちらも創業60周年記念だという。50年前の小学生のときによく食べたが、作る器械は当時と全く変わらぬオートマチック式で驚いた。
限定60パックの安売り記念セットは売切れていたが、1個42円の通常価格品を12個買う。家に戻ってさっそく食べたが、上品な白あんの味は創業時と少しも変わってなかった。
50年前の定価は1個7円。価格は約6倍になったが、大卒初任給が2万円弱の時代だったから、そんなものだろう。懐かしい味で懐かしい思いにしばしふけった。