9曲入りの立派なCDで1,500円。デモ版の段階で一度聴いていたが、すべて土の匂いのする懐かしい曲調である。Tさんは私より少し下だが、いわゆるフォーク世代。長年の夢が叶ったそうで、喜ばしい。
プロデュースはKさんの知り合いであるプロ歌手の方。いろいろ行き違いもあったらしく、完成まで7ヶ月もの長い期間を経た難産であったとか。かかった費用も私にとっては驚くような額で、本を1冊出すのもCDを1枚出すのも、いざ自費でとなると生半可な覚悟ではやれないなと、つくづく思った。
私の場合はライブ版が主で、演奏と歌はもちろん、録音から編集、CDラベルのデザインまで全て一人でやってしまう自力CDだから、仮に作っても費用は1枚100円程度。自主企画ライブそのものをやる予定がいまのところなく、つまりはCDを作る機会も当分はないことになる。
YouTubeに代表されるネットを介した音源配信にも最近は意欲が湧かず、しばらくは1回こっきりの消え物ストリートライブが音楽活動の中心になりそうな気配。そのときそのときに気持ちが動く活動をこれまで続けてきたので、それでいいのです。