店主のU子さんが昨年秋に友人と1週間のロンドン旅行に出かけた際の顛末を、数百枚のスライドショーで語るという企画。この店のウリのひとつが、毎月変わる企画もの。テーマに沿ったイベントが開催され、お店の飾りつけもその都度変わるので、遠方でも月に一度は顔を出したくなる。
私自身も1月には「豆だらけ」という切り口での展開に、ガリ箱アーティストとして参加した経緯がある。今月はどうやらイギリス風の展開で臨むらしく、その皮切りが今夜のイベントだ。
限定20席の店内は満席。予約ははやばやと埋まったらしい。男性は私を含めて4名。やはり旅好きは圧倒的に女性ということか。
(スライドショーだけで2時間も持つのだろうか…?)と当初は案じていた。しかし、いざ始まると随所に動画が入っていたり、「旅のチェックポイント」なるものが入っていたりで、飽きさせない工夫が上手にされていた。
結果としてあっという間の2時間である。準備にはかなりの時間をさばいたと聞くから、つまりは企画力の勝利であろう。
機材はマックのノートパソコンとエプソンのプロジェクターを使っていた。しゃべりは店主のU子さんだが、操作はときどき手伝いにくるマスター。息のあった二人三脚で進行はスムーズである。動画は単純に撮ったものだけでなく、BGMや画面転換効果などを使って編集もされていた。
いつかどこかでスライドショーを使ったイベントをやりたいと思っているので、特に手法に関して非常に参考になった。ドリンク類のサービスは一切なく、絵葉書などのちょっとしたお土産がつくだけだが、1,000円の価値は確かにある。