2013年3月21日木曜日

歌の価値

 晴れたと思ったら猛烈な地吹雪と、実に忙しい天気。都心では20センチ、我が家周辺でも10センチほどまた降った。
 車庫前には、またしてもかなりの吹き溜まりが出来てしまったので、やむなく電動除雪機で除雪。こんなこともあろうかと、除雪機は玄関ホールにずっと置いたままだ。いつもならとっくに床下にしまっている時期だが、どうやら今年は4月まで片付けることはできない感じだ。


 昨日のチカチカパフォーマンスで1枚だけ売れたオリジナルCDの件、実は買ってくれた若者は500円のCDが欲しかったらしく、「300円に負けて欲しい」と値切られた。
 差し出したのは千円札。金がないわけではなく、予算がないということ。しかし、予算がない人のために、ちゃんと200円の廉価版・紙ジャケCDも並べてある。
 ちょっと考えたが、その旨説明し、きっぱり断った。「では両方ともいりません」と言われれば、それまで。その場合、私の歌に金を払う価値ナシ、との判断だったということだ。(最終的に200円のCDで決着)
 実はまだ500円のCDしか並べてなかった頃、かなり高齢の女性に、「あなたのCDを欲しいのだが、手持ちが400円しかない」と泣きつかれたことがある。
 差し出す財布には100円硬貨3枚と50円硬貨2枚、残りは数枚の小銭のみだ。母親のような年齢の方で、熱心に歌も聴いてくださった。帰りの交通費は市の無料敬老パスがあるので不要、といった様子がうかがえた。
 この時も一瞬迷ったが、さすがに400円でCDはお渡しした。年金暮らしでも、私のCDをぜひ聴きたい、その気持ちにほだされた。

 廉価版CDを作ったいまは、聴き手に選択肢があるので、値切りには一切応じないのが基本姿勢である。価格は充分妥当な設定だと自負している。プロではないが、これ以上自分を安売りする気はない。