2012年2月8日水曜日

ハードな街角ライブ

 仕事の途切れた水曜日。札幌駅地下歩行空間で7度目のチカチカパフォーマンスを実施した。この空間では3つの広場と昼夜2つの時間帯、そして私が目下試行中である3つのセットリストというバリエーションがある。
 単純に組み合わせると18通りのパターンがあり、過去に試みたのはわずか5つのパターンに過ぎない。今回はまだ試していない「北3条広場」「夜時間帯」「日本唱歌系」という組合せパターンをねらってみた。


 直前まで暴風雪警報の予報が出ていたが、うまい具合に低気圧は札幌のやや北をかすめて通過し、天候にはまずまず恵まれた。
 この日は雪まつりイベントの関係で、いつもの夜時間帯より1時間遅く、18時が広場の開放時間。会場にはほぼ予定通りに到着したが、今回も妻のサポートはなく、準備にあれこれ手間取って、開始は18時30分からとなった。

 会場は昨年9月からの開始以来、3度続けて歌った北3条広場。地下通路の中間地点にあり、最も広くて椅子やテーブル等の設備が整った場だ。2012ミス・ユニバース北海道大会決勝もここで行われた。しかし、マルチビジョンが2ヶ所あり、それに伴う案内アナウンスが常時流れていて落ち着きがなく、弾き語りの条件としては良い面と悪い面の両方がある。
 昼の時間帯ではまずまずの集客実績があったが、では夜時間帯ではどうなるのかを試すのがこの日最大の目的である。


 この日のセットは過去に同じ場の昼時間帯で試して比較的手応えのあった日本唱歌系。休憩なしの65分で以下の21曲を一気に歌った。

「冬景色」「とうだいもり」「ペチカ」「白い想い出」「白いカーネーション」「赤い花白い花」「故郷の廃家」「アニー・ローリー」「時計台の鐘」「この道」「早春賦」「宗谷岬」「仰げば尊し」「さくらさくら」「花の街」「荒城の月」「春風」「花の首飾り」「バラが咲いた」「この広い野原いっぱい」「いい日旅立ち」

 厳しい寒波による除雪や雪下ろし、そして予期せぬ仕事の依頼などに忙殺されて体調が優れず、喉の調子もあまりよくなかった。声の伸びがいまひとつで、特に低音が安定しない。
 歌い進むうちにやや回復したが、厳寒の時期に体調をベストにもってくる難しさを思い知った。
 喉の調子と関連があったかもしれないが、聴いてくれる人も前回に比べると格段に少なく、2~7人の間をいったりきたり、といった感じだった。集客面では先月初めて夜時間帯に北大通広場でやったライブにかなり似ているが、会場の音の響きではこの北3条広場が劣る。
 理由ははっきりしないが、おそらく天井高が影響しているのではないだろうか。他の2会場の音の反響があまりによいので、なおさらその違いが目立ってしまう。

 1~2曲だけ聴いて立ち去る人が多数いたが、どうやらこの時間帯は長く留まって聴いてくれる人が少ないようだ。最も反応があったのは、中程で歌った「仰げば尊し」。喉がかなり馴染んできて、自分の得意曲ということもある。
 19時を過ぎたあたりで、聴き手の中に知人のNさんを発見する。日本唱歌が大好きな方なので、ツイッターの告知を見て来てくれたようだ。
 少ないとはいいつつ、開始直後から最後までずっと聴いてくれた方も数人いた。「真剣に聴いてくれる人が一人でもいればライブは成立する」という観点からすれば合格点かもしれない。しかし、体調なども含めると、過去7回のなかでワーストに近いと評価すべきライブであった。
 終了後に言葉を交わしたNさんから「私たちのような世代には、この時間帯は厳しいです」と指摘された。さらには会場の案内アナウンスの騒々しさ、背景のマルチビジョンの慌ただしさなど、聴き手の立場としての貴重な意見もうかがった。
 他のパフォーマーの方は分からないが、少なくとも私の場合は北3条広場の夜時間帯は場として極めて厳しい条件であると悟った。

 この日は初めて赤いセーターを着てマフラーを巻き、背中にはカイロを入れ、フリースのズボンを重ね着して臨んだ。しかし寒さ対策としては少々やり過ぎで、途中で暑くなった。少なくともライブ中にカイロは無用である。
 結果として反省ばかりのライブとなったが、一度へこむと次はきっと這い上がるきっかけになるだろうと、前向きに考え直すとしよう。人生、浮いたり沈んだり。いいことばかりが続くわけではない。