食べてみたらキャベツの代りに白菜が、いつも入っている豚肉の代りにエビと柚子の輪切りが入っていた。この柚子が絶妙で、いつもは残す汁まで完食。昨晩飲み過ぎて優れなかった体調が、一気に戻った。
その後、妻の冬ブーツと私のフリースジャケットを購入。妻のブーツは予定通りだったが、私のジャケットは予定になかったもの。つまりは衝動買いだったが、妻から「エッセイの入選で2万円もらったじゃない」とケシかけられ、それもそうだなとフラフラ買ってしまった。
戻って一休みすると、すぐにまた外出。たまに行く近所のカフェで、17時からX'masギターコンサートがある。ノーチャージ、ワンオーダーのみというお得な話だったので、興味半分で出かけた。
9月に続いて2度目のコンサートだが、私は今回が初めてだった。若い女性と年配男性のいっぷう変わったクラシックギターユニットで、BGMふうのスタイルで1時間で13曲を披露してくれた。
20席ある店内はほぼ満席で、開始前には手作りのプログラムが、終了直前にはシングアウト用の歌詞付お菓子が配られるという気配りよう。プログラムは私も配るが、お土産はさすがに一度も配ったことがない。恐れいった。
2~3曲ごとに別の女性が司会役として簡単に曲紹介をするという進行で、基本的にMCはない。短時間で多くの曲を演奏できる所以である。昨日のカフェライブと同様、PAは一切ない。
この「MCなし、PAなし」という素っ気なさが、静ひつなカフェ空間には不思議にマッチしていた。若い女性に多少の演奏ミスはあったが、雰囲気を壊すようなものではなく、妙に謝ったりせずに淡々と演奏を続ける姿勢に、むしろ好感をもった。
選曲には「アルハンブラの思い出」などのギター定番曲のほか、アニメソングやJ-POPS、X'masソングなどもうまく散りばめられていて、構成へのこだわりと配慮を感じる。
昨日のカフェライブでも感じたが、時には単なる聴き手として客席でじっと耳を傾けるのも、非常に大切なことであると再認識した。歌い手としては見えなかったものが見えてくる。歌っているばかりでは駄目なのだ。