2011年12月11日日曜日

篠路コミセンXmasコンサート

 怒涛の年末ライブシリーズ第1弾となる近隣の篠路コミュニティセンターでのXmasコンサートを無事に終えた。本番は16時からだったが、13時から出演5組のリハーサルがある。私のリハーサルは13時45分からで、いつもより多い機材を車に積みこんで13時過ぎに家を出た。

 小型のアンプ付スピーカー2台による音がどうなるのか不安だったが、セットして歌を聴いてもらうと、音が少し割れるという。会場となる体育室は6月に会場となったエントランスホールと比べて空間が大きく、やはり30W+6W程度のスピーカーでは非力であった。
 いろいろ調整したが、あまりボリュームを上げずにやろうということになり、いちおうの妥協点をどうにか見つけた。


 15時半に開場。受付ではサンタとトナカイに扮した職員が客を出迎えるという凝った趣向。ホールにも会場にも手作りのクリスマスデコレーションが踊っている。洗練されてはいないが、手作りの温かみにあふれる雰囲気だった。

 16時ちょうどに開演。1番目は木管アンサンブルの女性5人グループ。初ステージのトップということで、ガチガチに上がっている。思わず出番前に「大丈夫だよ、がんばってね」と声をかけた。
 前半は固かったが、じょじょに慣れて持ち直した印象。こうして場を重ねて向上していくのだろうと、ちょっと昔の自分を思い出す。


 2番目が私。どのような場でも1番は難しいもので、まず聴き手が場になじんでいない。遅れてくる人もいたりして、落ち着かない。その点で場がこなれてくる5組中2番という順序は、非常に恵まれていた。
「子供から大人まで楽しめる」「クリスマス気分を味わえる」という2つの基本路線が事前に提示されていたので、考えたすえに以下の7曲を選んだ。

「ウィンター・ワンダーランド」「星の世界」「見上げてごらん夜の星を」「冬の星座」「月の沙漠」「マルマル・モリモリ」「ケ・セラ・セラ」
 他のグループとの重複が怖く、クリスマスずばりの曲はあえて外し、「冬」「星」「月」などのキーワードを散りばめて全体を構成した。
 事前の調整で重複はないはずだったが、当日のプログラムを見るとなぜか「見上げてごらん夜の星を」が重なっている。事務局の見落としらしい。予備曲に変更しようかと迷ったが、他が楽器だけの演奏だったこともあり、予定通り歌うことになった。


 180席用意された会場は8割方埋まっている。思っていたよりも盛況だった。演奏中は会場が暗く、人の顔はほとんど見えない。そのせいで歌には集中できた。

 特に上がることもなく、淡々と歌い継ぐ。入替え時間にあまり余裕がなく、無用なMCはなし。まるで札幌駅地下歩行空間での街角ライブのようだった。ミスらしいミスもなく、予定より2分早く23分で歌い終える。
 全体的に場の反応は確かなものだったが、特に「月の沙漠」あたりから聴き手が集中してくる気配を強く感じた。会場にいた妻にあとで確かめたら、多少の音割れはあったが、曲に気持ちが強く入っていた、歌詞をていねいになぞっていたとの好評価。
 地区センター担当のIさんにも「歌詞を非常に分かりやすく歌っていましたね」と、同じ趣旨のことを言われた。この日の大きな収穫だったかもしれない。


 出番終了後、他のグループの演奏をゆっくり堪能。サックス四重奏、アカペラ、混成バンドと続いたが、バラエティに富んでいて技術面で見るべきものも多くあった。特にサックス四重奏で目と身振りだけでスタートをピタリ合わせる技術には、目を見張った。音楽を突き詰めると、言葉はもはや無用である。
 私の出番が終わったら早めに帰ると言っていた妻も、予想外のレベルの高さに驚き、結局は最後まで見届けることに。

 コンサート中も終了後にも、見知らぬ方を含めていろいろな方が声をかけてくれて、非常にうれしかった。地道に活動を続けていると、知らず知らずネットワークは広がってゆく。