2011年12月30日金曜日

年越しのスタイル

 共に年を越すパートナーのいない末息子が帰省。去年は上の息子と4人での年越しだったが、今年は3人。その時期その時期で年越しのスタイルも変わる。だが、独りでも二人でも家族でも、年越しであることに変わりはない。
人間は元来孤独な存在である。確固たる自らの宇宙があれば、声高に絆を叫ぶ必要もない気がする。年末にあたってそんなことを考える。
 などと言いつつ、先日の札幌駅地下歩行空間で歌い、通りすがりの見知らぬ複数の方から声をかけていただいたオリジナル曲の「独り」をYouTubeにアップした。
 作詞は知人の女性で、音源は2年前のもの。歌い方も当時とはかなり変わっているが、作品の持つ強いテーマ性は少しも色あせていない。いまの時代にこそ必要な個々の精神の在り様を、強く示唆している気がする。見ず知らずの方の心に止まった理由は、おそらくそのあたりにあるのだと思う。


 年末の雑事がすっかり片づいてしまったので、妻の食料品買い出しにつきあったり、夕食作りを手伝ったり、ぼんやりテレビを観たりて気ままに過ごす。こんなに余裕のある年末は結婚以来、記憶にない。

 スーパーデリカ部勤務の妻は、年末が書き入れ時。連日のハード勤務なので、一昨日の夕食は回転寿司で外食にし、昨日はカレーライスを私が作った。そして今夜はカレーの残りを使ってインド料理のサモサを再び私が作る。
 私の料理は時間はかかるが、ていねいにやるので味は抜群である。妻からも合格点をもらった。もう少しレパートリーを増やすのが課題といえば課題か。


 年末年始には生アワビを買って刺身や酒蒸しにして食すのがこの数十年の習慣だった。しかし、今年はそれを自らの意思で辞退した。1個1,000円近い高級食材を一人で2個も食べるほどの稼ぎがないという単純な理由からで、代りにみんなで食べられる貝の和え物を498円で買った。
 時の流れと共に、年末の有り様も変わる。変わることをためらってはいけない。我がタマシイはここにあり。C'est la vie それが人生である。