2011年12月18日日曜日

のどかXmas会

 近隣のグループホームでのクリスマス会イベントを無事に終えた。昨夜から断続的に降り続いていた雪が、朝になっても止む気配を見せない。窓から外を見ると、自宅前の道路は雪に埋まっていて、早朝に新聞を配達に来た車のわだちがうっすらと残っている程度。このままでは車を出すことは困難だった。
 いつも決まってする出発前の自宅リハをどうすべきか、かなり迷った。1週間前にひいた軽い風邪が完全には抜けきらず、リハを充分にしたいのは山々だったが、問題は目の前の雪である。
 ひとまずマイク前で声を出してみると、思っていたよりも出る。最高音がややきつい感じはしたが、無闇に練習を重ねるより、軽めに済ませてここは雪かきに専念すべきと考えた。
 急きょ床下から取り出した電動除雪機で玄関前から道路、そして北へ通ずる道を延々と除雪。隣家のご主人も熱心に除雪中で、どうにか隣家までの20数メートルを30分ほどで除雪し終えた。
 まだ雪が残っている箇所はあったが、これ以上続けると集合時間に遅れる。あとは運を天にまかせ、機材を積んでただちに出発。除雪した箇所でスピードをつけ、雪の深い部分はギアをセコンドのままで一気に突っ切った。


 吹雪が一瞬途切れた道をひた走り、開始時間に何とか間に合う。12時過ぎから食事で、12時30分から余興タイムとなる。昨年は出演3組中の3番だったが、今年は3組中のトップだった。

 食事を伴う場の歌は非常に難しい。以前にも何度かふれたが、人間基本的に歌よりも食い気であり、歌や楽器が飛び出すのは充分に満ち足りた後と相場が決まっている。
 出番が早いので食事はほとんどとらずに備えたが、歌が始まってもまだ会場では食事が続いていて、食べる合間に聴いていただく、という難しいシチュエーションのなかでライブは始まった。
 この日歌ったのは以下の11曲。こんな状況もあろうかと、前半は手拍子無用の静かな曲を多めにし、後半にニギヤカ系の曲を並べた。

「銀色の道」「白い想い出」「この道」「モーツアルトの子守唄」
「ウインター・ワンダーランド」「この広い野原いっぱい」
「マル・マル・モリ・モリ」「男はつらいよ」「おかあさん」
「We wish you a Merry Christmas」「のどか小唄」(オリジナル)


 聴き手は施設利用者とその家族、職員に地域ボランティア等、バラエティに富んだ老若男女がざっと60~70名ほど。曲によってまちまちだったが、聴いてくれる人は実感として場の半数ほどだったろうか。
 お祭り系のイベントにも似た傾向があるが、ともかく食べたり飲んだりしている人々を対象に歌うのは以前から苦手で、要するに力量が足りないということだろう。
 とはいいつつ、この日も初披露の曲はあった。「この広い野原いっぱい」「We wish you a Merry Christmas」の2曲で、妻が強く推した「We wish you a Merry Christmas」は、後半に日本語訳歌詞を混ぜた関係もあってか、思いのほか受けた。
 実はこの曲、先日カフェであったX'masギターコンサートでラストに演奏されたもの。聴いてみていい歌だなと思い、さっそく取り入れた。いい判断だった。

 食事がだいたい終わって聴く余裕の出てきた後半のほうが受けたのは、当然といえば当然か。あとで職員の方が録ってくれた動画で「この道」の音源を聴いたが、出来自体は決して悪くない。聴いてくれようがくれまいが、歌うべきときには歌うという凛とした姿勢を、客観的な視点から自分に感じた。


 30分で自分の割当て分を終了。その後、女性一人によるかっぽれ踊り、フォークユニットの男女、施設関係者のカラオケ、ビンゴと続く。合計2時間の盛りだくさんの内容で、帰り際には花やお菓子など、たくさんのお土産をいただく。

 雪のちらつくなかを家に戻り、もう一度雪かき。珈琲を飲んだあと、明後日の街角ライブに備え、候補曲を15曲ほどおさらいした。喉の調子は昼間よりもさらに復活していた。怒涛のX'masライブ月間は、いよいよ佳境に差し掛かる。