これまた昨日同様、蒸し暑いが小雨のパラつくはっきりしない天気。雨ならばロビーで何かやるだろうと車を走らせたが、途中で本降りになった。これはいよいよ無理だろうと思ったが、不思議なことに施設に着くとピタリと雨がやむ。
母は一人食堂で所在なげだったが、今日は夏祭りだよ、ロビーで生バンドの音楽が聴けるよと誘うと、遠いだろうとか、お金がかかるとか、まだご飯も食べてないなどと理由を並べ、動こうとしない。
お金はかからないよ、場所は知っているから一緒に行こうと手を引き、エレベーターに乗った。
コンサートはちょうど始まったところで、母といつも一緒のMさんはすでに最前列に座っている。後で聞くと、どうやら母を誘ったが拒まれたらしい。入居者が多く、人手が足りないので、私が来なければおそらく母はずっと食堂にいたに違いない。やはり来てよかった。
バンドはギター系7人、ボーカル2人の9人編成。この種のバンドでは非常に珍しい「ベサメムーチョ」「マラゲーニャ」などのラテン系ミュージックをレパートリーに加えていた。母が若い頃から大好きなジャンルで、そもそも生のバンドを聴くのが初めての母は、終始上機嫌だった。
途中メンバー紹介があったが、リーダーは何と82歳。しかし、リードギターを巧みにこなし、老いを全く感じさせない。前日も病院でライブがあったとか。休憩時と終了後に少しお話ししたが、その気になれば80歳を過ぎても活動は出来るというお手本のような方で、よい励みになった。
休憩時に自分の活動のことも話すと、飛入りで何か歌いませんか、ギターは貸しますよと強く誘われたが、今日は母の引率に徹する気でいたので、固辞。
_進行の段取りが狂ったのか、予定を30分も過ぎて終了。昼食をとってなかったので、途中のスーパーでオニギリを買い、霊園に直行。16時半に着いたが、お盆近くというのに管理人が一人いるだけで、墓参する人影はない。おかげでゆったりとお参りができた。
依頼してあったロウソク立てと家紋の修理はきれいに終わっていて、墓の前でオニギリを食べつつ近況報告をしたあと、事務所で修理代を支払う。ずっと気にかかっていたことがようやく終わった。
帰路、廃棄パソコンのリサイクル店に寄る。霊園から15分ほどで、いつも通っている道路沿いだった。持参したパソコンを検証してもらったが、やはりモニタの焼け付きが一部にあり、無料では引き取れないとの判断。電話で問い合わせた通り、1,500円を支払う。これでも調べたなかでは最安値だった。
ともかくも所有するパソコンはこれで6台に減った。本当はもう少し減らしたい。「身辺のモノを徐々に減らし、身軽に暮らす」という主旨のシンプル計画は、まだまだ続く。