2010年8月7日土曜日

祭りと雨

 近隣のグループホームでの夏祭りライブが終了。天気予報では午後から雨で、蒸し暑く、空はいまにも雨が降り出しそうな曇天。午前中からすでに雨がパラついていた。
 雨天時は屋内でやると決まっていたので、早めの1時前に先方に着いたが、不思議なことにライブの始まる1時半ころになると空は晴れ、薄日までさしてきた。出かける直前にアメダスで調べて見ると、会場となる北区だけがすっぽりと雨雲が抜けている。まるで奇跡だ。

 これまで何度も屋外のライブを経験しているが、なぜか一度も雨に降られたことがない。当日が雨だったことは何度かあるが、今日のように私の出番のときだけカラリと晴れてしまうという経験が、今日を含めて3度もあった。
 若い頃は完全なる「雨男」だったが、最近はすっかり「晴れ男」に変貌。年を重ねて、欲がすっかり抜け落ちたせいか。


 予定より少し早めにマイクテストをかね、1曲歌う。実は当初の予想より近隣町内会からの参加が少なく、聴き手の多くはいつもと変わらない職員や入居者、そしてその家族という構成だった。
 このホームでの夏祭り自体が2年ぶり。私自身も夏祭りでのステージが2年ぶりだった。まずは歌ってみて聴き手の反応をうかがう。場が読めないときのいつもの手段である。
 いつも書いているが、お祭り系の場は苦手である。基本的に聴き手の気持ちは食べ物や飲物、他のイベント等に向かっていて、音楽は場をもり立てる脇役でしかない。
 本来ならMCなどをうまく使って、その聴き手のウキウキ気分に自分の歌も乗せてゆくのがよいのだろう。しかし、最近の私の歌は「叙情系」を旨としているし、元来の口下手が災いし、MCはまるでヘタクソである。

 しかし、いまさら背伸びもできず、いつものようにMCは曲紹介程度にとどめ、淡々と予定曲を歌った。今日のセットリストは以下の通り。

「崖の上のポニョ」(マイクテスト)「カントリー・ロード」「憧れのハワイ航路」「赤い花白い花」「上を向いて歩こう」「二人は若い」「フニクリフニクラ」「瀬戸の花嫁」「宗谷岬」「のどか小唄(オリジナル)」
 予定ぴったり2時に終わらせたが、自己採点すれば40点くらい。つまり、完全な落第点である。これといったミスはなく、それなりに手拍子もいただいたが、研ぎすまされたような聴き手の反応を得ることは最後までできず、生煮えの印象。この種のお祭り系ライブで60点以上をクリアするのは、私に取って至難の業だ。

 DIYで改良したミニアンプスタンドを初めて立って使ったが、高さを口あたりに合わせたので、自分の声とギターが聞き取りやすかった。座っても立っても充分使えることが判明。今日の唯一の収穫かもしれない。
 家に着いたとたん、雨がパラつきだし、夕方にはどしゃ降りになった。今日は月遅れの七夕で、町内子供会の屋外行事が予定されていたが、屋内に変更になったらしい。祭りも雨には勝てない。