2010年8月17日火曜日

ささやかな非日常

 妻との旧婚旅行という、ささやかな非日常の興奮が覚めやらず、今朝も早くから目覚めてしまった。今回の旅の発案と企画は私だが、宿泊先の対応に多少の不満はあったが、他はおおむねうまく運んだ。結婚35年を経た中年夫婦にとっても、よい刺激となった。
 人生に残された時間も次第に少なくなるつつあるいま、定期的にこの種のイベントを企画し、実行しようと思う。企画は昔から好きな作業だが、弾き語りライブの企画よりも旅行の企画のほうが、妻ははるかに気持ちが動くようだ。

 旅先の留辺蘂(るべしべ)道の駅で見つけ、妻に「運転ご苦労さま」のご褒美として買ってもらった木製のカエルキーホルダーを、2階仕事部屋の鏡にクリップで止めた。「無事にカエル」「お金がカエル」などとキャッチコピーにあるが、色といい形といいちょっと珍しいカエルグッズで、木の葉を持つ手の部分が左右に動く仕掛けも洒落ている。


 実は網走の道の駅でもユニークなカエルのぬいぐるみが売られていて、こちらも妻が「買ってアゲル」と言い張ったが、慎んで気持ちだけいただいた。何となく自分で作れそうだったし、この種の楽しい思い出は、ひとつだけのほうが有難みが増すというもの。「たくさんあればいい」という訳じゃない。

 その代わりとして、サロマ湖の道の駅で、晩酌の肴になるホタテのヒモの佃煮を買ってもらった。「子持ちホタテ」といい、何かの魚の卵をホタテのヒモにまぶしてある。塩辛すぎず、なかなか美味い。こちらは消えものなので、カエルとはかぶらない。
 今回は道東にある多くの道の駅に立ち寄ったが、各地でユニークな土産販売を展開していて、見るだけでも充分に楽しめた。
 午後から突然睡魔が襲ってきて、2時間ほどコンコンと寝てしまった。やはり疲れが相当溜まっている。今日は終日のんびりしていようと決め込んでいたら、夕方になって新規のライブ依頼があり、そのあとに新規の仕事依頼もあった。
 こちらの休暇が終わったのを見計らったようだが、あわてて気持ちを入れ直し、弾き語りの練習をし、夜には仕事にも取りかかった。また新しい日常がユルユルと動き出す。