2010年8月20日金曜日

私のクラウド

 仕事の終えた深夜によくNHK教育を見るが、先日のネット関連番組で、「クラウド(クラウドコンピューティング)」という耳慣れない言葉を特集していた。ソフトやデータを個人のパソコン内ではなく、公的なサーバーなどで共有することで、共有するのは複数の人でもいいし、単なる個人でもよい。
 大きなメリットとして、私のように複数のパソコンを常時使っていたり、旅行や出張などで出先でパソコンを使う場合、その都度データやソフトを持ち歩く必要がないこと。ネット接続さえすれば、いつでもどこでも自分のソフトやデータが自在に操作できるのだ。

 面倒がなくなるし、USBメモリなどによるウィルス感染の恐怖からも解放される。自分のパソコンがウィルス感染やHDのクラッシュなどで壊滅的ダメージを喰らっても、データやソフトはサーバー上に安全に残っている。


 デメリットとしては、ハッキングによる保存先のサーバーからの情報漏れや、サーバーのダウンによる一時的なアクセス不能が生じる可能性があること。選ぶサーバーの信頼性が重要である。
 しかし、これらの危険性は、自分のパソコンが何らかの形でダメージを喰らう可能性より、かなり小さいと経験的に思う。流れは「クラウド」に向かっている。
_テレビを見ていて気づいたが、実はかなり前から「クラウド」はやっていた。ネットのプロバイダとして利用しているYahoo!のサービスを中心に、数年前からじょじょに移行中である。
 現時点で、以下のデータをサーバー上に置いて利用している。

・メール:メールソフトとデータ
・アドレスブック:メルアド、住所、電話番号など
・スケジュール帳
・ブックマーク
・メモ帳:大事な覚え書きを暗号化して保管
・仕事や趣味活動のテキストファイル:HPやブログとして保存
・弾き語り音源データ:Yahoo!とYouTubeの併用

 常用するCAD系ソフトは、現状でまだネット上で使えないので、未利用。写真データ整理はすでに使える状態にあるが、まだ利用していない。パソコン内にメールソフトを置いていた時期は、何度もクラッシュでデータを失ったが、2年前にWEBメールに完全移行してからは、その種の事故は一切なくなった。
 容量次第だが、仕事用の大事なCADデータなども、今後はすべてサーバー上に保存すべきかもしれない。世の流れは急である。ぼんやりしていると、たちまち置いていかれる。