2010年7月25日日曜日

ライブどっぷり

 午後から夜にかけ、音楽仲間二人のライブを見届けた。単独ライブには一度も立ち会ったことがない方ばかりで、普段いろいろとお世話になっていることもあり、応援やおつきあいの意味もある。

 午後1時からは、5月の自宅ライブ「桜の宴」でギターサポートしていただいたチロリンさんのライブ。町内会の世話役をやっていて、今日は町内会夏祭りの日。その余興に自ら出演するという連絡をメールでいただいた。
 当初は昨日の私のライブにチロリンさんも来てくれるはずだったが、急な仕事で断念。今日も雨だと中止のはずだったが、昨日とは打って変わって、カラリと晴れ上がった絶好の祭り日和である。
 会場となる公園は私の散歩コースなので、途中のスーパー駐車場に車を停め、そこから歩いて行った。
 最初に子供太鼓の演舞があり、1時15分からチロリンさんのライブが始まる。およそ20分で6曲を歌った。選曲に注目していたが、1曲目が昨日の私と同じ「カントリー・ロード」で、ちょっとした偶然に驚く。
 夏祭り舞台は初めてとかで、司会進行もやりつつ、合間にライブというハードな役割。神経の細い私には、とても務まらない。

 正直に書くと、「老若男女」の集う夏祭りで、大人たちは生ビールでほろ酔い気分という場に、やや馴染まない曲もあったように思う。
(ご本人もMCでそれを認めていた)
 実は私が最も苦手とする場がこの種のお祭りイベントで、アルコールなしなら何とか対処するが、アルコールOKだとかなり厳しい。場を引きつけ、おさめる術が見いだせないのだ。単なる傍観者の立場だったが、いろいろと勉強になった。


 家に戻って一服すると、すぐにまた出かけることになった。夕方から別の音楽仲間のイノさんのライブが都心である。車で行くかどうか迷ったが、たまにはビールを飲みながら歌を聴くのも悪くないぞと、JRで行くことにした。
 開演15分前に会場となるライブハウスに着き、イノさんとあれこれ話す。イノさんは馴染みのカフェ「カエルヤ珈琲店」の関係者で、春にカエルヤでやったフォークライブで知り合った。
 イノさんの出番は3組中の2番目。40分の持ち時間すべてをオリジナル曲でまとめた。歌唱としては友部正人や拓郎、三上寛の流れを継ぐシャウト系フォーク。すべての曲がフラットピックによるストローク奏法で、抜群の声量で聴き手を圧倒する。
 この日は3組とも似た感じの歌唱で、歌い手の年代は20代〜40代前半と若く、聴き手を含めても、私が突出した最高齢者であった。

 これまた正直に書くと、ただ聴いているだけで、かなり心身を消耗した。昨日の自分のライブの疲れが残っているせいもあったし、珍しく3杯も飲んだビールのせいもあろう。しかし、要はトシだ、という冷酷な事実だ。強くて激しいサウンドには、もはやついていけない部分がある。
「自分はツキイチ・シンガーです」などと周囲に宣言し、最近はほぼそれを実践している。しかし、単に聴くだけなら、日に2本のライブでも問題なかろうとタカをくくっていたが、現実はそうではなかった。
ライブは聴くだけでも時に体力を消耗する」のである。