2010年7月27日火曜日

トイレの通気穴

 今年の夏は高温と多雨が交互に続き、北海道にしては珍しく湿度が高い。低湿度が特徴の高気密高断熱の我が家でも、この夏は湿度が最大で59%まで上がった。施工時のコンクリートや木材が乾燥していない新築時1年以内は別にすると、過去の最高値ではないだろうか?
(ちなみに、冬は30%台まで下がる)

 そのせいか、6月あたりからトイレの壁下部に、うっすらと青カビが生えるようになった。換気扇による空気通路となるドア周辺には異変がないが、換気経路のデッドスペースとなる奥の部分が問題。これまでも多少その傾向はあったが、今年は拭き取ってもすぐにまた発生するという事態だ。
 マンション生活時も同じ理由で、通気の澱むトイレの奥がカビ発生に悩まされた。何か手をうたねば。


 対策をずっと考えていたが、カビ防止材を塗布するのは論外。根本的対策として、空気が澱まぬよう、何らかの新しい流れを作ってやればカビ発生は軽減されるはずだった。
 我が家は床下空間が完全に開放された「床下断熱」という工法を採用しているが、トイレ奥の壁下部を一部切り取り、この床下空間につないでやることを考えた。
 面倒な細工はやらず、単純にカビのひどい部分の壁にドリルで穴を開ける手法をとった。手持ちのドリルで最大径の12ミリを使い、写真のように30ミリの等間隔でまず9個の穴を開け、さらにその間を埋めるように4個、合計13個の通気穴を開けた。
 下端と壁際部には壁材を固定する部材があるので、穴の位置はそれぞれ120ミリ、90ミリ離した。単なる穴だが、デザイン的バランスもいちおう考慮している。
 これでカビ問題が一挙に解決するかどうかは、まだ分からない。少し様子をみたい。