2010年3月31日水曜日

歌う場作り

 足取りは遅いが、春は必ずやってくる。春から秋にかけての「歌う場」作りのため、水面下でいろいろと調整中。

 昨日から今日にかけ、先日のシャンソンライブ終了後に声をかけていただいた、ある方に連絡をとる。
「ギターやベースの伴奏が得意です。一緒に何かやりませんか」
 そんな話だったが、当日は撤収作業や遠方から来ていただいた方の送迎に忙しく、名刺を渡したままになっていた。

 今日になってようやく連絡がとれ、近々ちょっとしたセッションをかねて我がスタジオに来ていただく段取りになった。
 先方のチロリンさんは私と同年代で、フォークが大好きだという。当日のマイクテストで歌った「面影橋から」を、目をキラキラさせて聴いてくれた。フォーク限定となると、歌う場は限られてくるが、ともかくは一度合わせてみることだ。
 朝食を食べながら町内会回覧板をチェックしていると、近隣の地域センターで、地域住民交流事業の一環として、歌や演奏のできる人を募集している。かねてから地域センターのロビーなどでコンサートをやってみたいと考えていたので、渡りに船とばかりに、すぐに連絡した。
 担当の方にこれまでの活動歴をざっと話すと、ぜひとも登録して欲しい、明日から来年度なので、早めにお会いしたいという。この種のことは熱いうちに進めるに限る。昼食後、妻を伴って出かけた。


 地域センターだが、運営はなぜかNPO法人で、そのせいか考え方はかなり柔軟。担当の方といろいろ話したが、およそ以下のような要望であった。

・聴き手は60歳以上が中心で、選曲もそれに沿ったもの。
・ライブ時間は最低1時間以上。
・期日は土曜午後。
・場所はリハも含めて無償提供するが、ライブは無料開放が条件。
・当然ながら、ギャラはナシ。
・集客の広報は近隣の町内会回覧を使い、先方でやってくれる。

 場所は2階まで吹き抜けの素晴らしいラウンジがあり、音響効果は抜群。椅子もPAも完備で、キャパは50席ほどか。駐車場も十分にあり、願ってもない条件だった。
 歌い手は複数でもよいとのことで、経歴書の作成も含め、少し時間をもらった。しかし、複数だと何かと調整がやっかいなので、気持ちはソロである。まだ確定していないが、なるべく早い時期に「叙情歌暦」の春編をここでやれたら…、と思案中。
 その後、妻と共に近隣にできたばかりのカフェに行く。先日シャンソンライブをやったカフェとは近いが、全く別の店である。
 最近、カフェの開店が相次いでいて、カフェファンとしてはうれしい限り。今日行った店は、いつも買い物に行く駅向こうのスーパー近くに開店した。外観がかなり変わっていて、以前から一度行ってみたかったが、よい機会だった。

 私と同年代の夫婦?が経営者。店内はなかなかしゃれた造りで、照明や調度品も落ち着いている。センスのよいコーディネーターが関わっていると見た。南側に広い窓があり、以前からあったらしい太い桜の木を囲むように席が設定されている。もちろん、全席完全禁煙。時代の流れに沿っている。
 定番のブレンドコーヒーとケーキのセットを頼んだが、680円というリーズナブルな価格の割に、味は悪くなかった。

 帰り際、あやうく弾き語り専用の名刺を差し出そうになったが、かろうじてこらえた。最初の来店でいきなり「歌わせてください」と図々しく頼んだことは過去に何度かあったが、すべて失敗しているので、最近は自重している。
 まずは何度か通い、ある程度の信頼関係を築いてからのことだろう。少しは学んでカシコクなった。