来週半ばに大きな仕事が入る予定だが、今週は幸いに暇。チロリンさんも私同様、介護施設関連の事業を営む自営業なので、互いに時間が空いたときが、セッションどき。こういうことは、早いほうがいいに決まっている。すぐに来ていただいた。
持参のベースとギターをPAにつなぎ、さっそくセッション。まずは私の定番曲である「雨が空から降れば」「面影橋から」をいきなり歌う。
直前まで寒い屋外で引っ越しの手伝いをしていたというチロリンさん、最初は音が固かった。指がよく動かないらしい。
その後、目下練習中の2曲を歌う。チロリンさんも次第にリラックスしてきたのか、指の動きもじょじょに滑らかに。
2曲とも全く知らない曲だと聞いたが、1曲はリードギターで、もう1曲はベースで、それぞれアドリブでの伴奏をつけてくれた。
ほぼ私のイメージ通りで、ベースを使ったロック系のオリジナルは、「洒落たコード進行の曲ですね」と、お褒めをいただく。
ギターはどの曲でもカポなしで自在に弾くので、不思議に思って尋ねると、その場で転調して合わせるのだという。なるほど。
2曲とも近々ライブハウスで歌う予定だったが、都合がつけばサポートしてくれることになった。今日の何度かの練習でほぼ完成した感じだが、本決まりになった場合、最低もう一度は合わせる必要がある。
2時間くらい雑談を交えてあれこれ歌ったが、フォークにこだわらず、どのジャンルの曲でも合わせられるという。よくよく聞いてみたら、若い頃に10年近く、学校や各種施設を回るプロのミュージシャンだったそうだ。そのグループは、私も知っていた。どうりで。
自宅にはギター8台を始め、各種楽器がいろいろ。バンジョー、ピアノもできるとかで、最も苦手なのがボーカル。(本人の談)どうやら、互いの足りない部分を補いあえる関係らしい。
その後の情報で、チロリンさん宅は我が家から歩いて20分ほどの距離であることを知った。しかも、妻の職場仲間が住む近所で、私も何度か行ったことのある地区。
ライブ後に突然声をかけられたのがきっかけだが、縁があるのだろう。「窓の外を何気なく通り過ぎる青い鳥」というヤツだ。逃してはならぬ。