しかし、14時開始なので、早めに起きないと声がでない。飛び起きてすぐにリハーサルその他の準備をする。
案内状を送ったまま、しばらく返信のなかった方から昨日連絡があり、体調が回復したので、急きょ参加とのこと。最寄りの駅はカフェのすぐそばなので、まずはその方をJRの駅まで迎えに行った。
会場のカフェに着くと、出番の早い方がすでにリハーサルの真っ最中。私も機材を運び込んだが、調べてみると照明は充分で、セットの必要がないことが分かった。
マイクを使う方も、結果として私一人。いろいろ準備してきたので、何だか拍子抜けしたが、邪魔なので使わないものはすべて車の中に片づけてしまった。
ほほ予定通り、14時過ぎからライブ開始。店内は満席の25名強の聴き手で熱気に包まれている。
最初は赤間らんじゃさんの歌とOさんのアコーディオン伴奏で、ややマニアックなシャンソンを4曲。アコーディオンが今回主催してくださったNさんに代わって、さらに2曲。
5分の休憩後、Sさんによるエレキアコーディオンの不思議な音色が4曲続く。
14時55分から私の出番になり、以下の6曲を順に歌った。
「奥様お手をどうぞ」「蘇州夜曲」「パダン・パダン」「ラ・メール」「ろくでなし」「さくらんぼの実る頃」
持ち時間は25分だったのでMCは極力少なくし、歌唱中心でトントンと歌った。6曲中5曲はシャンソンの定番曲で、メリハリと季節感の都合で、1曲だけ日本の曲を入れた。
大きなミスはなく、途中ピッキングが怪しくなりかけた「蘇州夜曲」は、2番を飛ばしてうまく凌いだ。
「パダン・パダン」と「さくらんぼの実る頃」には、かなりの手応えを感じた。終了後に身に余る言葉を見知らぬ方からもかけていただいたが、中でもこの2曲はやはり評判がよかった。
実は「さくらんぼの実る頃」は2週間ほどしか練習していない。最初はしっくりこなかったが、数日前になって突然いい感じになってきて、急きょセットに入れる気になった。こんなこともある。
途中の進行に多少もたつく印象もあったが、終了はピタリ15時30分。さすがである。大半が見知らぬ聴き手で、しかも店内が均一に明るく、かなりの緊張を強いられたが、最初の場としては、まずまずの出来ではなかったか。