2010年3月25日木曜日

安上がりな身体

 1ヶ月くらい前にイオンのバーゲンでジーパンを買った。本格的なジーパンを買うのは10年ぶりくらいだろうか。
 サイズはいろいろそろっていたが、慎重に試着の結果、ウェスト76×股下75に決定。青の色が強すぎるジーパンは好きではないが、渋めの紺で、価格が2,000円弱ということもあり、かなり気に入っていた。

 さっそくはいてみたが、店ではちょうどよかったはずが、なぜかきつい。苦しいまま我慢して数日はいたが、早めに脱いで洗濯してしまった。


 腰の細い次男にくれてやろうかとも考えたが、残念ながら彼は私よりも身長が7センチも高く、丈が合わない。すっかり落ち込んでいたが、手持ちのスボンが一巡したあと、(3本くらいのスボンを、洗濯した順にはいている)気を取り直してもう一度はいてみた。
 するとなぜか今度はしっくりとくる。腰も太腿も苦しくないのだ。

「ジーパンは洗濯するたびに伸びるのよ」と妻がいう。そうだったっけ?しばらくはいてなかったので、すっかり忘れていた。
 ともかく、これでタンスのコヤシにせずに済んだ。喜んで、先週の弾き語りライブはこのジーパンで歌った。人間は些細なことで落ち込むが、逆に些細なことでシアワセ気分にも浸れる。クヨクヨしないことですか。

 ところで、人生で最初にジーパンを買ったのは、確か学生だった20歳のころ。記憶では、そのときもウェストサイズは76センチだった。40年経っても太りも痩せもせず、まったく変わっていない。
 中年以降に太るのもやせるのも寿命に影響するとかしないとか、うるさく言っている人がいるが、10年も20年も体型が変わらず、同じ服が着られるのは、何より人生が安上がりにつく。