2009年1月28日水曜日

動き出し

 ぎりぎりになって応募する気になった「札幌スタイル・デザインコンペ2008」のプレゼンは、今朝6時まで6時間近くぶっ通しで作業し、何とか仕上げた。
 以前に閃いた構想メモを横に、昨夜11時頃からパソコンの前でじっと腕組み。イメージを形にする具体的な手段が、いまいち浮かんでこない。やむなく、過去の自分の投稿作を順に広げるうち、背景に2色の色をグラデーションで交叉させる方法を思いつく。

 さっそく試してみると、どうにかいけそう。全体をグラデーションで覆うとしつこいので、周辺の枠部分だけをトリミングすることにした。そのあと、中央に配置する各種データの落し込みとコンセプトを説明する文章の推敲、そしてタイトルのデザイン構成をほぼ同時進行でやった。


 たまたま昨日買って50曲ほどを転送し終えたばかりのMP3ウォークマンをずっと聞きながら作業を続けたが、効率を高めるのにこれがかなり効いた。
 順に全部を聞き終えても、まだ作業は終わらない。2巡目の半分ほどを聞いたころにようやくメドがつき、ふと外をみると完全なる朝。そのまま倒れるように床についた。徹夜仕事はもともと平気なほうだが、よくぞ身体が持った。
 明けて今日、まだ細かい詰めの作業が残っているので、そう寝てもいられず、5時間ほどで起きた。
 疲れていても頭だけはキンキンに冴え渡っており、「身体は眠っていても、頭はまだ起きている」という、一種の幽体離脱のような不思議な感覚が続いていた。

 プレゼンの微調整を時間ギリギリまで繰り返し、別添付の応募用紙に必要事項とデザイン・コンセプトをまとめ、梱包を完全に終えたのが夕方5時半。試し刷りの作品を妻に見せたら、「すごくいい、素晴らしい」とのお褒めの言葉。すっかり気を良くし、そのまま近隣の集配局まで車を飛ばす。
 5時50分に滑り込み、到着日時を確認したら、「明日中には間違いなくお届けします」。よかった、間に合った。

 久しぶりにタマシイをこめた作業をやった。ところで、いったい何を作ったのか?に関しては、一切ここには書けない。書くと規約違反になり、審査の対象外になる恐れが強いからで、仮に発表できるとすれば、それは何らかの形で入選したときのみ。(落選の場合、その具体的内容は公表しない)
 発表は2月末とか。そのころはきっと別の作業に追われていて、すっかり忘れているだろうが、結果は神のみぞ知るところ。今回はわずか1日で仕上げた作品なので、応募出来たということだけで、まずはよしとしたい。
 忘れていたが、《かぐやな宵》のFM放送も今日あった。私の歌は3曲流していただいたが、1時間の放送枠の中であのライブがうまく味つけされ、別の料理に仕上がっていた。ほんの思いつきで始めた今回の企画だったが、思いもかけぬ反響が多方面からあり、発案者本人が驚いている。

行動しなければ、何も始まらない」という単純な事実を、改めて実感した。交友関係を含めた自分を取り巻く世界が、大きく広がった気がする。自分の気持ちの持ち方次第で、世界は如何様にも変わり得る。
 いろいろな意味で、静かな「動き出し」を感じた一日。