2009年1月7日水曜日

意外にクラシック

 レコードのCD変換作業はフォーク関連アルバムをいったんお休みし、6枚だけ持っているクラシックレコードの作業を今日はやった。
 レコードを買ったのは1971年で、何と再生用のプレーヤーもコンポも全く持っていない時期。しかも、金に困っていたはずの学生時代だ。平凡社から出た廉価版のシリーズ物で、確か1枚500円ほどで書店で買った記憶がある。

 実は音楽の嗜好は幅広く、演歌もクラシックも聴く。当時はすでにフォークにハマっていたのに、あえてクラシックアルバムをなけなしの金で6枚も買った背景には、クラシック好きだった母や姉の影響が大きい。


 6枚の内訳は、ヘンデル、バッハ、ベートーベン、ブラームス、チャイコフスキー、スッペで、交響曲やら協奏曲などいろいろ。他にもいろいろあったが、厳選して買った覚えがある。もしかして本格派?
 このレコードはLPでもEPでもなく、直径が25センチという半端な寸法。演奏時間は片面20分弱で、「演奏楽団が二流」という以外に、格安だった理由のひとつがこれだろう。

 ステレオセット(コンポ)を買ったのは1973年に社会人になってからだから、実に2年もの間、ただ解説だけを読み、じっと来るべき日に備えていたという、案外気の長いところもあったのだ。
 このレコード、フォークのレコードと共によく聴いた。元はしっかりとったはずで、ヘンデルの「ハープ協奏曲」は、結婚式の8ミリ映像のBGMにも使ったほど。その分汚れもひどく、久しぶりに再生してみたら、ホコリによるノイズ音がひどい。
 普通に布クリーナーをかけても取れないので、以前に本で読んだ「水洗浄」のことを思い出し、試してみた。

・台所用のスポンジを使い、流水で円周方向(溝の方向)にレコードを回しながらこする。
・ティッシュペーパーで水を拭き取りつつ、さらに円周方向にこする。
・壁などに垂直に立て、完全に乾かす。(30分くらい)

 初めての試みだったが、以上のようなやり方で汚れは落ち、音は格段によくなった。あとでネット検索してみたら、ほぼ同じ手法。中性洗剤を使っている人もいたが、ちょっと怖い。真水が無難だろう。
(その後、無色透明の台所洗剤で試してみたら、うまくいった。各自の判断でお試しを)
 再生途中に横でネット閲覧をしていた妻にヘッドフォンで聴かせたら、「いいわね~、懐かしいわね~」と喜んでいる。実は妻も結構なクラシックファンで、正月用に2枚だけあるクラシックCDは、妻がお金を出した。今回の作業で、いつでも気楽に聴けるクラシックが一気に増えることになる。

 今日は合計4枚のレコードを処理し、2枚のCDに収めた。明日は残りの2枚を処理し、原盤のレコードはもう必要ないので、すっぱりと捨てる予定。こうしてだんだん身軽になってゆくのです。