2009年1月9日金曜日

空瓶

 空瓶がなかなか捨てられない。まるで資源に恵まれぬ後進国の貧しき民のようだが、(実態は限りなくそれに近いけど)特にコップくらいの大きさで蓋に余計な模様がなく、しかもスクリュー式で密閉可能な仕組みになっている瓶はたいていとってある。
 使い道は主に食料や調味料のストック用だが、「捨てる服から外したボタン」「小さなロウソク」「木の削りくず(白ボンドと混ぜ、無垢材のパテとして使用)」「野菜のタネ」などという変わった物も入っていたりする。

 瓶はきれいに洗い、水につけてシールを全てはがして使う。タネの瓶には底に採取年月を記したシールを貼るが、基本的には何も貼らず、内容物が完全に透けて見える美しいガラスのままがよろしい。


 写真は台所の手製食器棚のカウンターに置いてある瓶類。上の写真左のオレンジの瓶だけは、独身時代にコーヒー豆を入れるために買った。いまでも100円ショップに行くとさまざまな形状の瓶が売られているが、1個105円もするので買わない。
 好きなのはデザイン的に優れた金色か黒の蓋の瓶で、白系の蓋はありきたりで地味過ぎるので、表には並べない。

 上の写真は主として嗜好品の飲物を入れてある一角。インスタントコーヒー、ココア、中国茶、ハーブティ3種、コーヒー豆、といったところ。これらを時と気分に応じて飲み分ける。
 以前はここに市販品の砂糖壷を置いてあったが、春先に侵入してくるアリの格好のターゲットになるので、最近は蓋つきの瓶に換えた。客にもそのまま出す。
(中央手前の角張った形状の瓶)
 下の写真は主として調味料類。白ゴマ、桜エビ、ふりかけ、七味唐辛子、コショウなどが入っていて、そのまま食卓に並べる。右隅にある醤油差しはさすがに買ったもので、1000円近くもした高級品。なぜか醤油差しにだけは金をかける不思議な夫婦である。
 七味唐辛子とコショウの瓶は市販品だったが、メーカーのシールが嫌いなので、水につけてきれいにはがした。詰替え専用の安い品を買い、中身だけを取り替えて何十年も使い続けている。

 目下検討中なのが食事によく使うポン酢の瓶。市販品は大き過ぎ、食卓に置くと目障り。これ見よがしのシールも気に入らない。
 市販の醤油差しを買って詰め替えるか、全く別の発想で別の容器に詰め替えるべきか…。悩む。