部分的に細かいミスは皆無ではないが、ライブ全体の流れが単調ではなく、歌い手や編成にそれぞれ個性があって、退屈しない。構成をすすめる中で自然にそうなったことだが、ある意味では「怪我の功名」というやつかもしれない。
家にいた妻にさっそく聴いてもらったら、「最初の数曲に力が入りすぎている」と意外に厳しい評価。そういわれると、確かにそうである。自分では最高だと舞い上がっていたが、実はそうでもなかったりする。
思うに、特に前半の会場のざわついた空気を自分のペースに持ち込むために、力でねじふせようと意気込んでいたかもしれない。他のメンバーに対するライバル心、気負いのようなものがなかったといえば、ウソになる。
それやこれやが、おそらく「力み」となって出た。どんな場であっても力みはマイナス。まだまだ修行が足りぬ。
後半の「北の旅人」や、リードギターでサポートしてもらった2曲は、この力みがあまりない。歌い進むうち、ペースをつかんだこと、そして相手にある程度合わせようとしたことで、余分な力がとれたのだろう。
他の反省点は、マイクの使い方に多少の難点があったことか。ピーク時の音が一部割れてしまっている。すべてリハーサルでは歌っていない曲で、この部分だけでも一部歌っておくべきだったと反省。
さっそくメンバーに連絡し、ダビングして配る手配をしたら、すぐに返信がきた。そのうちのNさんが、「明日、直接取りにいきます」。
連絡には「オリジナルのCDラベルもつけます」と書いたが、その時点ではまだ何も作っていない。Nさんに電話をしたら、なるべく早く自分の耳で聴いてみたいのだという。そうだよねぇ…。
すぐにCDラベルのデザインを始めたが、2枚組なのでそれなりに時間はかかる。背景にはライブのフライヤーに使った画像を転用。日付や場所はもちろん、歌い手や曲のセットリストもすべて入れ、ようやく仕上がったら日付が変わっていた。
確認のため、音のチェックをしていたら、ついまたズルズルと全部聴いてしまった。飽きませんな。しばらくこんな状態が続きそうだ。