2009年1月14日水曜日

男と女

 昨夜遅く、NHKで「男と女」という特番の再放送をやっていて、本放送を見逃していたのでシメシメと興味深く観た。
「愛は4年で終わる」という説はかなり昔から言われていてよく知っていたが、その年数が子供の世話を夫婦でつききりでする年数に由来するのだという。それ以降の男女の愛を育むには、およそ4年毎に子供を生み続けるか、別の価値観を見つけるしかないのだとか。

 少子化の現代で、絶え間なく子供を生み続けるのは現実的ではなく、何もせずに手をこまねいていると、最後の子供が4歳になったあたりで、夫婦(あるいはそれに準ずる男女)の愛は終わる。
 これが真実となると、多くの夫婦はその後の気の遠くなるような年月を、「世間体」あるいは、「食べるため」あるいは、「面倒くさいから」などの理由で、愛なしで虚しく過ごすというのか?子供のいない夫婦の愛は、いったいどこへ行くのか?
 放送では「4年の子育て期間終了後に消えた愛」を、いかにして「人生を共に歩む仲間」として昇華させてゆくかのヒントを、延々と説いていた。
 ひとつだけ心に残ったことを書くと、「夫の側から妻に、何かの質問をいつもしなさい」という警句である。質問=相手に対する関心であり、このことで妻は夫の自分に対する関心(つまりは愛)を確認するのだとか。

 質問はもちろん、相手に対するナンクセであってはならず、「今日の顔色はちょっとよくない、何かあったのか?」だとか、「そのセーターは見かけないが、最近買ったのか?」といった他愛ない事柄でよいらしい。
 質問は妻の側からでも構わないが、欠けているのはおおむね夫の側。いろいろな夫婦の話を聞くと、だいたいそんな感じのようで…。