途中、実家にちょっと寄って仏壇に手を合わせ、昨日買っておいた果物を供える。「遊びの前のお参り」とでも言ったらいいのか?
15時ちょうどにお店に着く。駐車場で今日の私の担当分の6曲のうち、2曲をギターサポートしてくれる西やん夫妻とバッタリであう。お店に入ると、メンバーはほぼそろっていた。
ミキサーにさまざまなシールドケーブルを接続し、マスターが台紙を貼って番号と音響機器の種類をメモ。PA全体の調整をしつつ、各自が入念なリハを繰り返した。
私は6曲のうち、ソロでやる3曲を除いた残りの3曲を1回だけ軽く歌う。これまでの経験から、本番直前の「歌い過ぎ」は私の場合禁物である。
大きな問題はなかったが、唯一気になったのは、「大きな片想い」のラストで吹く口笛。自宅リハではすいすい音が出たのに、なぜかお店ではさっぱり音が出ない。
「空気が乾いているせいかも?」との話になり、あとで水を一口飲んで吹いてみると、ちゃんと音が出る。一抹の不安を抱えつつ、すぐに本番の時間となった。
18時ぴったりにライブ開始。いちおう発起人であるので、簡単な挨拶を冒頭でやり、かぐや姫のデビュー曲である「酔いどれかぐや姫」をまず最初に歌った。
喉の調子はピークに限りなく近く、多少不安のあったギターピッキングも大きなミスなく乗り切った。マスターの苦心のかいあって、PAの調子は最高。サポートしてくれた西やんのギターも心地よく鳴いて、いい気分でライブは進んだ。
圧巻は4曲目の「なごり雪」で、声とギターに強弱をつけ、気持ちをうまく歌詞に乗せられたと思う。これまでにない手応えと自己充足を感じた。
私の分のセットリストは以下の通り。
・酔いどれかぐや姫(ギターサポート、西やん)
・突然さよなら
・あてもないけど
・なごり雪(ギターサポート、西やん)
・北の旅人
・大きな片想い(若りんとのツインボーカル)
持ち時間の27分より2分短く、18時25分に終了。現在の自分としてはほぼ100%の出来だったと自己評価しているが、唯一のマイナスは口笛。やはり本番でもうまく音がでなかった。聴き手にとって大きな瑕にはなっていないかもしれないが、悔いは残る。
あとでいろいろ理由を考えてみたら、本番で使った2台のエレアコと大型のPAのせいで口笛そのものの音が聞きとれず、うまく音程がとれなかった可能性がある。こればかりは咄嗟の機転でもカバーしきれなかった。少しくらいは反省点があったほうがよいと、前向きに考えるか。
他のメンバーもおおむねよい出来だったと思う。やはり練習の積み重ねは大事だと痛感した。聴き手は歌い手も含めて約30名で、予想を越える数。かなり遠方からの方もいて、大変ありがたかった。
終了後の打ち上げ&二次会では本番で完全燃焼したせいか、もはや歌う気力なし。エネルギッシュに歌い続ける方の、もっぱら聴き役に徹した。
まだ終わったばかりだが、今回のライブの経験を活かし、今後また別の企画に発展させたいという密かな願望はある。今年はただ自分が歌うだけでなく、いろいろな形でプロデュースのような活動をやってみたいと思っている。