2020年10月26日月曜日

恐れず肺の精検

 先月末に近くの地区会館で肺のレントゲン検査を受けた。その結果が先週届き、「要胸部精検〜右上肺野」とある。要は肺に異常が見られるから精密検査を受けよ、との穏やかでない内容。

 肺のレントゲン検査は市の集団健診で毎年受けている。過去にも何度か異常が見つかっていたが、昨年が「治癒巣」、2017年と2015年が「胸膜肥厚(古い炎症の傷跡)」との診断。いずれも「わずかに所見あり」「精検不要」「要経過観察」との判定だった。
 精密検査の指示は今回が初めてで、判定してくれた札幌複十字総合健診センターに予約を入れた。

地下鉄の窓は全て開放中

 指定日が今日の13時30分、場所が札幌駅北口前エルプラザで無料駐車場はなく、途中のイオンに車を停めて同乗の妻は買物、私だけが地下鉄に乗って向かった。
 札幌の新型コロナ感染者が急増中で、今日も46名と過去最多記録を更新した。経路不明の患者も多く、人混みには極力出かけたくなかったが、肺ガンや結核も怖く、避けるわけにはいかない。
 昨秋交付された敬老パスを初めて使い、3年ぶりの地下鉄に恐る恐る乗った。乗車率は半分ほどで空いている。
 市の要望もあって、乗客のマスク装着率は100%。窓は全て10センチほど開放されていて、換気は充分。会話する人は皆無で、予想していたより感染リスクは低いように思えた。

 混雑を避けて札幌駅のひとつ前で降り、空いた道をセンターまで歩く。実は昨夜寝る前に椅子の角に右足中指を思い切りぶつけ、爪からの出血がなかなか止まらずにあせった。
 今朝も痛みは引かなかったが、ガーゼとテーピングでつま先を頑丈に固定。どうにか歩けた。10分ほどで着いて、ただちに受付。13時半ちょうどに診察室に呼ばれた。



 昨年のレントゲン写真に比べて白い部分がやや広がって見えるため、精密検査が必要と判断したと医師から説明がある。
 続いて検査室でCTスキャンを実施。放射線はちょっと怖いが、消化器系の検査と違って食事制限は一切なく、苦痛もない。10分ほどで終わって、再び医師の診断を受ける。

 結果は疑わしい影が両肺に見つかり、要経過観察との結論。4ヶ月後の来年2月に再度CTスキャンによる検査を受けるよう言われた。薄い影の正体が古い炎症の跡なのか進行性の病巣なのか、確かめたいとのこと。
 今年は8月に大腸ポリープ除去手術と病理検査、胃の内視鏡検査を続けて受けた。代表的なガン検査を全部受けたことになり、とんだ巡り合わせだったが、いまのところ重大な結果には至ってなく、今回もそうであって欲しいと願う。
 自覚症状の類はなく、仮に何か見つかっても早期治療が可能のはず。そう自分をなぐさめたい。

 14時40分に会計が終わって、検査費用は3,190円のカード払い。以前に同様の精密検査を受けた妻より、かなり安い。
 妻はエコー検査も併せて受けたと聞くが、今回は隠れた病変も見つけられる最新の「らせんCTスキャン」だったせいか、一発診断が可能になったと思われる。