2020年10月13日火曜日

決死の高所作業

 雨と強風で昨日やり残したパッシブ換気排気口の換気フードを点検&清掃した。朝方に降った雨は昼までに乾き、ほぼ無風で高所作業には絶好の条件。
 換気フードは地上から8メートルの高さにあり、車庫建替えに備えて昨年買った3600長の脚立ハシゴでは、もちろん届かない。これまでは2400長の脚立ハシゴにタルキの特製ハシゴを付け足し、車庫屋根に載せることで点検していた。

 ところが建替えによって換気フードのある屋根水下側が250ほど低くなった。同じ手法でやっても、ちゃんと届くかどうか分からない。
 さらには、これまで水平だった車庫屋根に、1/12ほどの水勾配がついた。通常の脚立ハシゴでは傾いてしまい、危なくて作業ができない。


 まず脚立ハシゴの傾きを無くす必要があり、熟慮のすえ、脚の片側に高さ48の木片を固定して調整することにした。
 幸いに脚のカバーに丸穴が開いている。これを利用して木片にM5のボルトを貫通させ、座金2枚を介して締め付けて固定した。

 作業前に工具類と材料を入念に点検。高所で出し入れしやすいよう、小型のショルダーバックに入れた。気休めだが、落下に備えてヘルメットをかぶる。適当なフックがなく、命綱はナシだった。


 車庫屋根に上り、上ってきた脚立ハシゴを車庫屋根に引っ張り上げる。波板が二重になって丈夫な場所に脚立ハシゴの脚位置を決め、波板を傷つけないよう柔らかいひざ掛けを敷く。

 慎重に脚立ハシゴを立てかけてみたら、ぴったり収まって安定した。数段上ってもぐらつかない。そのまま一気に最上部まで上り、まず左側の丸い防風板を外してショルダーバック内に退避。
 汚れはそれほどでもなく、持参のブラシで簡単に落ちた。


 次に予め作っておいた木製の風雨ガードを上部に装着する。台所フードでテスト済みで、一発で収まった。
 丸い防風板をバックから取り出して4本のボルトにはめこみ、持参のM3蝶ナットで止める。これまでは袋ナット固定だったが、今後のメンテナンスを考えて蝶ナットに換えた。

 思っていたよりも簡単に1ヶ所が終わり、いったん下に降りて一息つく。脚立ハシゴの位置を右に200ほどずらし、再度ハシゴを上って右側の換気フードを同様に点検。
 最も難易度の高かった作業を大きな危険もなく、30分ほどで終えた。


 脚立ハシゴの木製アタッチメントはただちに取り外し、用途を記して工具箱に保存。万が一転落すれば命の保証はなく、71歳という自分の年齢を考えるとギリギリの危険な作業だったが、何とか無事にやり遂げた。
 今回の一連の作業により、しばらくは点検せずに済みそうだが、加齢の進む次回は安全な足場のある屋根&壁の塗替え時にやりたいものだ。