実家の片づけで発生した不用品の大半はゴミとして処分したが、多少でも価値のありそうな品はリサイクル店で引き取ってもらい、捨てるに忍びない品はそのまま残してある。
食卓イス、毛布の一部、籐製鏡、食器や工具の一部等々で、そのうちのひとつに、用途不明の水瓶があった。
直径250×高さ250ほどで、容量は10L前後か。日本昔ばなしに出てくるような壺形で、古めかしい茶色。おそらくデザイン的処理で、一部に釉薬が垂れている。蓋は見つからなかった。
何に使っていたのかはっきりしないが、味噌でも作ろうと考えたのか、あるいはぬか漬けにでも使っていたのか?
家庭菜園に代表される外仕事で、けっこう水を使う。土で汚れた鍬や移植コテの掃除、水性塗料を塗った刷毛の水洗い、採れたつまみ菜の土落とし等々。何に使っていたのかはっきりしないが、味噌でも作ろうと考えたのか、あるいはぬか漬けにでも使っていたのか?
車庫内には散水栓も設置してあるが、水栓を地面下に埋設するタイプ。蓋をめくって引っ張り上げるのが、けっこう面倒だった。ちょっとした水仕事なら、瓶に溜まった雨水で事足りる。
水が汚れると全部捨てるが、すぐにまた一杯になる。雪が降るまでは雨水瓶として置いておこう。