2020年8月7日金曜日

大腸ポリープ切除手術

 術後7年目、通算9度目となる大腸内視鏡検査の日だった。例年なら遅くとも4月には終わっているが、今年はコロナ禍による院内感染リスクが懸念された。主治医と手紙での相談のうえ、8月にずらすことになる。
 前日は朝食に卵うどん、昼食と夕食は味気ない検査食で、21時に最初の下剤を飲む。なぜかいつもより効いて、0時前から数回のトイレ通い。床についても寝る暇がないほどだった。

 6時に起きて指定の薬を飲んだが、台風崩れの低気圧による強風でその後は眠れず、7時から別の下剤を飲み始めた。
 全部で1800ccもあり、10分おきに120ccくらいずつ飲む。休みなくトイレに通ったが、今回は2時間も経たないうちに検査可能な状態になった。1200ccくらいしか飲んでなく、2日前から消化のよい食べ物で備えたせいか、過去最少記録である。

 9時半に病院から連絡があり、状態を尋ねられる。問題なければ、すぐに来て欲しいという。例年は昼前後まで待たされるが、本来は外来診察日である金曜に予定を入れてもらった関係か、いつになく早い。

 下剤が切れるまでしばしの時間を要し、出られたのは10時。今回はいくつか見つかっているポリープを切除することが昨年から決まっていて、1日入院する準備で来るよう要請があった。
 当初はバスと地下鉄で行くつもりが、雨まじりの強い風が収まらない。1日700円の駐車料金がかかるが、結局車で行くことにした。

 10時15分に病院に着く。検査専用の待合室に通され、手術着に着替えて点滴をセットされる。10時45分にはスタンバイしたが、そこから延々1時間以上も待った。
 手術室に入ったのは12時少し前。今回は内視鏡が盲腸に達するまで、けっこうな痛みを感じた。ポリープを切除しながら進めるため、いつもより時間がかかる。切ったあとをクリップで止めたり、病理検査用に組織採取したりする気配を感じる。

 ようやく終わって時計を見ると、50分が経過していた。いつもの倍だ。医師の説明では、計4つのポリープを切除したそう。
 幸いにひどい出血はなく、入院はせずに帰ってよいことになる。入院は感染リスクが高まるので、回避できてよかった。

 最後に看護師から術後の生活に関して指導を受ける。だいたいのことは7年前の手術で知っていたが、食事は明日の朝食までとってはいけないと言われ、当惑した。あとで調べると前回の手術でも同じで、単に忘れていただけ。
 かかった費用は13,210円のカード払い。3日間入院し、5万2千円ほどかかった前回手術よりも当然ながら安い。
 14時過ぎには帰宅したが、食事も珈琲もダメで、水とお茶くらいしか飲めない。前夜あまり寝てなく、予備室で横になったら、3時間近くも眠った。

 妻が美味しそうに食べる夕食を横目で眺めながら、夕方買ってきた「午後の紅茶」を飲んで空腹をごまかす。いまのところ患部からの出血はなく、術後の残滓のようなものが時折出てくるのみ。明日から仙人のような療養生活が2週間続く。

今回かかった費用》(2割負担)
・エコー検査等:4,688円(検査食1,188円を含む)
・内視鏡手術費:13,210円