2020年8月21日金曜日

透明ライブスクリーン

 リモートライブの準備を整え、ネットで告知してから2ヶ月が過ぎた。この間動きが全くなく、期待はずれ。理由はいろいろ考えられるが、ネットやPCの知識が不可欠なリモートライブは、聴き手側にとってまだまだハードルが高いということだろうか。
 例年多忙な9月の敬老月間も、今年に限っては暇になりそう。実家の片づけや胃&大腸内視鏡検査も無事に終わり、新たな弾き語り活動の展開にむけて模索中である。
 リモートライブとは対極位置にある生ライブを仮にいまやるとすれば、歌に伴う飛沫対策が大きな問題となる。
 助手も含めたサポートなしでずっと活動してきたので、歌う側の「蜜」の問題はなく、飛沫をブロックすることができれば、残るは聴き手側の「蜜」の問題だけとなる。
(こちらも簡単に解決できない要素だが…)

 マスクをしての歌唱はすでにテスト済みで、オンマイクに留意すれば充分やれることが分かっている。ただ、マスクだけでは不安な聴き手がいるだろうことは想像できる。そこで聴き手との間を遮へいする透明スクリーンを検討した。


 新たな投資は最低限に抑えたく、手持ちのマイクスタンドを使うことにする。高さを最大に延ばしてブーム部分を水平にし、そこに透明ビニールを吊るす手法だった。
 やってみるとそれなりに機能するが、水平部分が750とやや短い。スクリーンが一面しかないのも不満だった。理想はコの字型だが、スタンドが2本になって機材が増し、構造も複雑化する。L字型にすれば機材を軽量化しつつ、ある程度は囲うこともできる。

 考えたすえ、マイクスタンドの上端に手製のアタッチメントを装着し、別のパイプを水平につけることにした。ところが固定がうまくいかず、水平をキープできない。苦しみつつ試行錯誤し、3度目でようやく使えそうな物が出来上がった。
 組み立ててダミーの白い布を吊るしてみると、問題なさそうだ。長いパイプはL=1000で、短いほうがL=750。収まりの都合で双方の角度は120度くらい。その谷の部分にマイクを置いて歌う。


 床から水平部分までの高さが1700あり、普段立って歌う際のマイク高さが1450ほど。その差250で、飛沫を防止するには口から仕切り板上端までの高さが300以上あれば効果的との研究結果がある。透明ビニールの吊るし方やマイクスタンドの調整で、もう少し高くする工夫をしたい。
 透明ビニールの手持ちがなく、これだけは新たに買う必要がある。冬期の窓断熱用ビニールが丈夫で使えそうな感じだが。
 マスクと併せてバリアを2重に張っても、歌える場に結びつくか否かは別問題で、「歌=飛沫=コロナ感染」と結びついている現状では、弾き語り活動を取り巻く社会状況は相当に厳しい。だが、準備だけはしておきたい。
 仮に態勢が整ってもリモートライブのように告知はせず、個別対応にするつもり。


 大腸ポリープ切除手術から15日が経過し、今日で一切の制限が解除となった。久しぶりに発泡酒を飲んでマグロの刺身を食べた。無事に生きている喜びを感じる。