2020年1月16日木曜日

サドルの傷で弦切れ?

 開始後3曲目でギターの弦が切れた先日のライブに関し、自分なりの検証をした。
 これまで4台のギターを使ったが、弦が切れたのはオベーションのみ。例によって切れた時期と状況を列記する。

・2009.9.15…オベーションエレアコ購入。

・2015.7.4…3弦、自宅で練習中。交換3ヶ月弱後。
・2016.4.26…5弦、路上ライブ中。交換3ヶ月弱後。
・2017.12.15…4弦、カフェライブ中。交換3ヶ月強後。
・2018.12.23…4弦、カフェライブ中。交換1ヶ月強後。
・2020.1.14…4弦老健施設ライブ中。交換3ヶ月半後。→今回
 これによると、購入後6年は弦が切れていない。オベーションを買った2009年あたりから弾き語り活動が盛んになり、弾く頻度も高くなった。
 累計演奏時間が長くなり、弦が切れやすくなったとも考えられるが、見逃せないのは2015年7月に初めて弦を切ってから、毎年1回定期的に切れるようになったこと。これはどうしたことか?

A4リクエスト用紙と大きさをそろえ、同梱してある予備弦。
素早く取り出せるよう、袋には切れ目を入れてある。

 切れる時期は大半が交換3ヶ月後あたり。全てフラットピックでストローク系の曲を弾いているときだった。5回中4回は本番中に切れている。
 弦がサビなどにより劣化し、力の入る本番中に強い調子で弾いた際に切れる、という共通点がありそうだ。

 唯一の例外は4度目の交換1ヶ月後に切れたケース。これは弦の劣化ではなく、品質不良と考えるべきか。1セット300円足らずの安物なので、品質のばらつきは充分考えられる。


 不思議なのは直近の3回は全て4弦が切れているという事実。4弦は巻き弦で心線は細く、切れやすいそうだが、さらに細い巻き弦の3弦はこのところ切れず、4弦に集中しているのが気になる。

(もしやサドルに問題があるのでは?)と疑い、弦を全て外して慎重にサドル(弦の振動を直接受けてボディに伝える部品)を調べてみた。
 当初はサドルを新品に交換するつもりでいたが、内部には弦の振動を電気信号に変えるピエゾが内蔵されており、サドル形状は底部に凸凹があって複雑極まりない。同等の商品は存在せず、大きめの汎用品を買って自分で加工するしかない。
 ギターのナットは以前に苦労して自力交換したが、あまりに複雑で今回は自分でやる自信がなかった。


 調べると、サドルについた小傷が弦切れの原因になることがあるという。購入後11年が経ち、サドルには弦でこすれた細かい傷が多数ある。

 考えたすえ、今回はサドル交換を断念し、全体をていねいにヤスリがけして傷を消し、弦のあたりを柔らかくして様子をみることにした。
 併行して、力まずにストロークしてもアタック感を出せる奏法を何とか身につけたい。