2019年9月1日日曜日

老若男女ギター交流会

 7年前に地下鉄琴似駅地下・パトスカフェコンサートで知り合ったギター奏者が、数年前に独立して市内でギター教室を開いている。息子の世代の方だが、同じ年頃に脱サラして事業を立ち上げた過去の自分とどこか重なり、いろいろアドバイスしたこともあった。
 今回初めての試みとして、教室の生徒に一般参加者を交えてギター交流会を企画するという。このところ自分の活動がマンネリ気味で停滞している。年に何度かは新しい場を開拓し、自らの刺激にしたいという思いがあった。
 さっそく問い合わせてみると、ぜひにとのお誘い。参加費は会場費&飲物代として500円。場所は過去に何度かイベント広場で自主企画コンサートを仕掛けた白石区複合庁舎にある区民センター視聴覚室だった。
 教室のベースはクラシックギターだが、フォークギターや弾き語り、エレキギターの生徒も広く受け入れているという。「弾き語りは歓迎します」などと言われ、その気になった。

駐車券は自力によるセンサー認証だった

 開始は13時40分だったが、15分前に着くと会場はすでに参加者であふれていて、めいめいが音出しして練習にふけっている。
 あとで知ったが、教室の生徒さんが12名、一般参加者が2名、見学引率などが8名で、計22名の盛況である。


 時間ぴったりの13時40分から演奏開始。トップはたぶん5歳くらいの男の子。「大きな栗の木の下で」をクラギで弾き語ってくれた。
 2番は88歳で初めてギターを始めたという人生の大先輩(男性)。ギター歴3ヶ月とは思えぬ堂々とした場のさばきで、演歌の「天城越え」を、これまた弾き語りで披露。

 以降、「スタンド・バイ・ミー」「スコール(福山雅治)」などの難しい曲を交え、おそらくギター歴の浅いと思われる方々の演奏が続く。
 前半7組のラストは、一般参加の女性と教室主宰の先生によるクラギ重奏で締めくくった。


 20分の休憩後、14時35分から後半開始。出演順は会場横のホワイトボードに記されていたが、私はラストの14番目だった。待つのは苦手だが、年齢とギター歴の長さからすると、こうなるのはやむを得ない。

 後半はややインストの比重が高くなり、ギター歴の長い方が中心だった。持ち時間は正味8分あり、2曲は演れるが、多くの方が1曲限定。直近の練習成果を見せる場で、2曲は難しいのかもしれない。
 この日初めて立って歌ったラスト前の若い女性、声が伸びやかでギターとのバランスがよく、確かな技量を感じた。どうやらプロ志向があるらしく、後半終了後の2巡目ステージでは、斬新なオリジナルを披露してくれた。


 大トリを指名された私だったが、初めての場にしては緊張することもなく、無難にこなした。
 曲はオリジナルの「誰も知らない夜」と洋楽カバーの「オー・シャンゼリゼ」。「誰も知らない夜」は普段ストロークで歌っているが、今回はバランス面からアルペジオで歌った。

 音響設備がなく、つまりは久しぶりのノーマイクである。細部の表現はまずまずだったが、連日のDIY疲れもあって、声量にはいまひとつ不満が残った。
 歌にも基礎体力が必要で、加齢に伴う体力低下とどう折り合いをつけるのか、今後の課題でもある。


 全員のステージが終わって、時計は15時30分くらい。時間が少し余ったので、3組の方が2巡目ステージをこなす。事前にその可能性を聞いていたので、私は「ビリーヴ」を歌った。
 オリジナルは別にして、万人受けする無難な選曲にしたが、他の演奏曲を聞くと、もっと冒険してもよかった気がする。

 最後にテーブルをセッティングし、全員参加の茶話会。年齢層が幅広く、男女比も半々くらいで、普段あまり話せないような方々と、楽しく音楽中心の雑談にふける。
 16時30分にお開きとなったが、想像以上に刺激あるイベントだった。