2017年10月25日水曜日

ロボットが案内人

 妻の強い要望で、久しぶりに平日90円回転寿司に行った。ところが、店に入るといつもと違って案内係がいない。同じ場所に小型の人間型ロボットがいて、いきなり「イラッシャイマセ〜!」などと声をかけてきた。
 ちょっと来ない間に受付担当がロボットに変わったらしく、目の部分に仕込まれたセンサーで来客を察知しているようだ。
(「ペッパー君」という名がついている)

 一瞬戸惑ったが、これも時代なのかとロボットの指示に従って来店人数をパネルでタッチ入力。カウンターがよいかテーブルがよいか尋ねてくるので、いつも通りテーブルを入力した。
「ただいま検索中…」などとメッセージが出て、ほどなくするとテーブル番号がプリントされたメモがスルスルと出てきた。これを持って席につくシステムらしい。


 たまたま会計に現れた店員に「しばらく来ないうちに様子が変わりましたね」と声をかけ、写真を撮ってよいか確かめたら、はっきりしない。
 ダメならいいんですと撮らずに席についたら、少ししてから「撮影OKだそうです」と、かの店員がわざわざ席まで告げにきた。

 さすがに帰りの会計は人間だったが、やがてこれもロボット化するのは時間の問題。現代社会の電子化についていけない高齢者は、いずれ回転寿司も食えなくなり、人間の働く場はどんどん消えてゆく。ちょっと複雑なキモチだ。
 食事後、近くの食料卸店へカキ氷シロップを書いにゆく。昨日母の暮らす施設から連絡があり、先月上旬に届けた1.8Lのシロップが残り少ないという。
 時期外れだったが、売り場の隅にまだ在庫はあった。これから冬に入って品薄になるかもしれず、まとめて3本を調達。


 道を戻ってトライアルで定番品を買ったのち、自宅近くにある龍雲寺の大イチョウを観にいった。樹齢100年、根回り1メートルを超す巨木で、この時期の黄葉が美しい。
 例年この時期には訪れるが、まだ落葉はほとんどなく、濃い黄色に色づいた葉が見事で、しばし見とれた。