雑草が茂って荒れ放題だった隣地が3年前に売りに出て、1年近くそのままだったが、2年前に買い手がつき、しばらく家庭菜園として使っていた。いずれ子供が家を建てるかもしれない…、と新しい地主は話していたが、いよいよそれが実現するのか?あるいは、他に転売してしまったか。
いずれにしても今年中に家が建つことは確実で、すでに建築業者も挨拶にやってきた。隣家のない勝手気ままな環境が大きく変わる。
18年前の設計時点から南と南西の空地に家が建つことは想定済みで、基準法に基づいた平均的な家が建つと仮定し、1階居間で冬至の日照3時間は確保できるよう日影計算をし、窓の位置や大きさは慎重に決めてあった。
3年前に外壁と屋根の全面的な塗装補修を行った際、南側屋根に雪止め金具をつけた。これも南側隣地が売りに出たことで、近々家が建つと想定してのこと。
屋根先端と隣地境界の離れが充分にあり、市条例では雪止め金具をつけなくてよいことになっている。しかし、過去に一度だけ屋根の雪が一気に落ちて、一部が隣地境界を超えたことがある。法律的な基準はさておき、現実には備えておくべきだった。
同じ時期に北側隣地も売りに出て、こちらはいまだに買い手がつかない。しかしいずれ家が建つのは確実なので、北側に設置してあった灯油タンクは数年前に東側に移動した。
屋根からの氷塊がタンクに落ちて隣地に飛ぶことがあり、タンクの保護もかねてのことだった。東側は屋根の妻にあたり、氷塊がぶつかる心配はない。
南側隣地に対してはもうひとつ懸念があり、南西角地に植えたカエデの木が18年の間にすっかり大きくなり、広がった枝が一部隣地にはみ出すことがある。
10年くらい前から毎年剪定を繰り返していたが、秋に落葉する葉が隣地に飛ぶこともあり、今回大胆に剪定することにした。
南側を中心に5センチほどに太くなった幹をバッサリ切り落とし、2階の窓近くまで伸びた枝も、大半を切り落とした。剪定枝はかなりの量になり、だいぶスッキリしたが、秋まで様子をみてこれでも問題があるようなら、さらなる剪定を施す予定。
隣家ができることに対し、妻は「道路から居間が丸見えにならない」と、むしろ歓迎している。家が建つと自宅前は普通除雪するので、冬の通行は少し楽になりそうだ。
しかし、やはり冬の日照時間はこれまでより減るだろうし、隣家からの視線、私の弾き語り練習に対する騒音の不安など、マイナス面も少なくないと思われる。ざっくばらんに話せる隣人に恵まれることを祈りたいが。