2017年4月20日木曜日

音響トラブルにもめげず

 今年1月に初めて試み、思いのほか好評だった白石区役所まちづくりイベント広場での「チカっと叙情歌サロン」の2度目を実施した。初回は全くの手探りで何かと不安もあったが、2度目ともなると予約手続きや当日の進行手段など、いろいろな面で慣れた。
 この日は広場の予約が私のみ。前回同様に妻を伴って12時ちょうどに家を出る。12時半に区役所に着き、駐車場も会場に近い場所が1台分空いていて、幸先がよかった。

 まず保安センターで使用許可書を提示し、倉庫の鍵を受け取る。その後持参のオニギリを食べ、12時50分に広場に向かった。知人のTさんとその友人2人がすでに会場にいて、挨拶を交わす。ただちに会場の設営に入ったが、前回とは微妙に会場の備品配置が変わっていて、少し戸惑った。
 騒音対策なのか、会場周囲が透明なパーティションで囲まれている。どこで歌うべきか迷ったが、結局前回通りに、カフェや店舗を背負った位置にステージを設営した。


 前回、後半になって椅子が足りなくなったので、今回は6脚増やすことにした。中央の通路をはさんで4脚ずつを左右セットにし、3列並べた。つまりは24席だ。
 今回、PAは交流電源のローランドCM-30を使った。電源は充電式の100Vバッテリーを持参。機材は重くなるが、音は格段に安定する。前回、お客様から音響に関する指摘があり、替える決断をした。

 過去にも同じ組合せで何度か使ったことがあり、前日に数曲歌ってテスト済みだった。問題ないはずだったが、直前の音響テストでなぜかPAが点灯しない。
 以前に修理した電源ケーブルの接触不良再発かと、接続部を軽く揺すってみると点灯する。やはり接触不良だ。1年ほど問題なく使えていたが、こんな時に再発するとは。

 固定する道具もないので、ともかく点灯した状態で歌い始めた。ところが、歌の途中でやはり音が途切れてしまった。1曲歌い終えた時点で問題部分を再チェック。強く押し込むと、ひとまず安定する。不安な気持ちのまま、2曲目を歌う。どうにか歌が途切れずに歌い終えた。
 予備のPAは持参してなく、万一音が出なくなった場合、ノーマイクで歌う覚悟を決める。最悪のスタートだった。
 出だしでトラブった関係で、開始は3分遅れの13時18分。第1ステージでは、およそ37分で9曲を歌った。(※はリクエスト)

「SACHIKO(初披露)」「さくらんぼの実る頃」「みんな夢の中(初披露)」「ダイアナ」「赤い花白い花」「昴-すばる-(初披露)※」「傘がない※」「わかっているよ※」「ドレミの歌※」

 この日は1月に聴いてくれた方の多くが、それぞれ別の友人など伴って再び聴きにきてくれた。開始前から席は八割方埋まっている状態。進行に伴って通りすがりの方も加わり、初回を凌ぐ盛況だった。後半には椅子も追加した。
 不安だったPAはその後音が途切れる気配はなく、次第に歌に集中することができた。


 13時55分で前半ステージ終了。接触不良再発が怖いので、バッテリーやPA類は一切スイッチを切らず、ギターも含めてそのままの状態を保持した。
 14時過ぎから第2ステージ開始。およそ50分で13曲を歌う。
(◎以外は全てリクエスト)

「大空と大地の中で」「そっとおやすみ」「ミネソタの卵売り」「いっそセレナーデ(初披露)」「時代」「僕の胸でおやすみ」「学生街の喫茶店」「鱒」「サボテンの花」「冬のリヴィエラ」「アメイジング・グレイス」「恋の片道切符(初披露)」「どうぞこのまま◎」

 後半になって場もじょじょに馴染んできて、最後までリクエストが途切れることはなかった。聴き手の嗜好と思われるが、前回に比べてフォーク系のリクエストが多かったように思う。
 前回の反省をふまえ、リクエスト一覧は客席中央通路のステージ前に譜面台を置き、その上に20枚を並べた。A4の大きな看板を吊り下げたので客席からも見やすく、出し入れはスムーズだった。
 調整がうまくいって、喉の調子はよかった。これといったミスもなく、終了5分前の14時40分となり、ラストのシングアウトへと移るつもりでいたら、終了間際にリクエストが次々と出て、時間的にシングアウトが難しい状況に。
 ラストで最前列に座った女性から「一番お勧めの曲を聴きたい」という、ちょっと変わったリクエストがある。オリジナルの「サクラ咲く」を歌おうか一瞬迷ったが、迷ったすえに前半で歌い残した「どうぞこのまま」に落ち着く。
 出来は悪くなく、終了後に妻から「あの曲は泣けた」との高評価。この日は全般的に満足のゆく出来だったが、「みんな夢の中」「アメイジング・グレイス」は特に会場の反応もよかった。

 区役所への用事のついでに寄った通りすがりの方は、数曲で立ち去る方もいたが、延べ集客数は30〜35名ほど。前回よりかなり増えていて、会場ボランティアの方からも、「次回はいつですか?と尋ねる方がいましたよ。2回目で定着した感じですね」と声をかけられた。
 この種のイベントは3回目以降が難しくなる傾向にあるので、今後どうすべきか、他のライブスケジュールの動向と合わせて検討したい。