前回給油から59日が経過し、給油量は264.4Lで、日平均では4.48L/日。前回の日平均値が6.33L/日で、29.2%減っている。冬から春へと移り変わる時期なので、この減少は当然。問題は過去の同時期と比べてどうか、である。
例によって過去3年間における同時期の数値を、3月の札幌地区月平均気温と日照時間と共に比較してみる。
・2015年:4.54L/日(3月平均気温3.8℃、日照時間144.0h)
・2016年:4.67L/日(3月平均気温2.1℃、日照時間164.1h)→添加剤投入
・2017年:4.48L/日(3月平均気温1.4℃、日照時間184.1h)→添加剤投入、ボイラ交換
日平均灯油消費量に大きな違いはないが、3月の月平均気温が過去3年間で最低だった割に、消費量は最低だった。なかなかの健闘だったといえる。
日照時間をみると、過去3年間で最大。これが相当効いているように思える。(日照時間との関連については後述)前回から灯油添加剤の投入量を倍に増やしたことも、多少は関わっているかもしれない。
一冬に使った灯油量の合計を、12〜2月の札幌地区3ヶ月平均気温と日照時間と共に列記してみる。
(2014〜2015年は2014年最終給油日が5月にずれ込んだため、比較できない)
(気象庁「過去の気象データ検索」による)
・2010年:1082.5L(12〜2月平均気温-2.0℃、日照時間274.6h)
・2011年:1078.9L(12〜2月平均気温-1.4℃、日照時間312.1h)
・2012年:1032.1L(12〜2月平均気温-3.6℃、日照時間356.7h)
・2013年:1111.0L(12〜2月平均気温-3.7℃、日照時間292.8h)
・2016年:1111.8L(12〜2月平均気温-1.7℃、日照時間279.1h)→添加剤投入
・2017年:1134.5L(12〜2月平均気温-2.3℃、日照時間243.0h)→添加剤投入、ボイラ交換
・30年平年値:12〜2月平均気温-2.5℃、日照時間283.2h
真冬の月平均気温には年ごとにかなりのバラつきがあるが、不思議なことに年間灯油消費量は概ね1100L前後で安定している。添加剤投入やボイラの交換なども、あまり数値には影響していないようだ。
灯油消費量は寒さと密接に関わっているものと思っていたが、このデータを見る限りでは寒さよりもむしろ、日照時間の影響が大きいように思える。厳寒だった2012年の灯油消費量が最も少ないのは、日照時間が突出して長かった(平年値の110%)からではないか。
反対に、過去6年間のうちで日照時間が最低(平年値の86%)だった今冬は灯油消費量も過去最大で、辻褄が合う。
我が家の場合、冬の日射を室内に積極的に取り込むよう、設計時から窓の位置や大きさには配慮している。よく考えると、冬の日照時間が灯油消費量に影響するのは、むしろ当然。気密断熱計画と同時に、日照計画も寒地住宅設計における重要なファクターなのだ。