2017年4月23日日曜日

疲れを感じつつも歌う

 有料老人ホーム誕生会余興で歌った。今回が通算7度目の依頼で、足掛け10年にも及ぶ細くて長い信頼関係が続いている。

 4日間で3度目という過密スケジュールなので、さすがに疲れを感じた。自宅でのリハは軽めにし、本番に備える。
 14時25分に先方に着き、14時40分から誕生会が始まる。施設側のイベントのあと、予定通り14時45分からライブ開始。およそ35分で11曲を歌った。
「北国の春」「蘇州夜曲」「おかあさん(森昌子)」バラが咲いた」「二人は若いさくらさくら」「南国土佐を後にして(初披露)」「港が見える丘」「人生いろいろ」「月がとっても青いから」「また逢う日まで」


 入居者の入替えがあまりない施設で、歌う回数が増えるにつれ、マンネリ化が懸念された。幸いに春に呼ばれたことは一度もなく、今回は過去に歌っていない春系の曲で構成できる。

 場としては完全に傾聴型で、全体的に大人しい。いつものように手拍子系や聴き手参加型の曲は避け、叙情系の曲を中心に歌い進んだが、5曲目の「二人は若い」から、一人の男性職員の方が突然会場の中央で大きな手拍子を取り始めた。
 全く予期しないことだったが、これにつられて会場のあちこちで小さな手拍子が起きる。
 以降も手拍子が途切れることはなく、つられて他の職員さんも加わる。後半の構成がたまたまリズミカルな曲が多かったこともあって、この施設では珍しく「参加型」のライブに変貌した。

 誕生会には必ずお茶とケーキが出され、職員さんはその配膳作業に忙しく、利用者の方々は食べるのに忙しいという難しさがある。しかし、たとえ一人でも職員さんの参加があれば、ライブの有り様は大きく変わることを改めて学んだ。
 本来なら歌い手である私自身が上手に盛り上げられたらいいのだが、残念ながらそこまでの力量は持ち合わせていない。日頃から接している職員さんに、つい期待してしまうのだ。