以前から兆候はあったが、買って6年が経過したMac-miniに装備されているSDカードスロットの調子が悪くなり、数日前から全く機能しなくなった。
認識自体はOKで、ファイルの読み込みも普通にできるが、SDカードが常にロック状態になり、書き込みが全くできないのだ。もちろんSDカードにプロテクトはかけてなく、USBに差したSDカードリーダーを介すると普通に使えるので、SDカード自体に問題はない。
何度か抜き差しすると、10回に1回くらいはロックが外れた表示になるが、あまりに悠長なので、最近は手持ちのSDカードリーダーを介して使っていた。
ところがこのSDカードリーダーが曲者で、100均で買った中国製のせいか全く認識しなかったり、途中で認識エラーが出たり、まるで安定しない。以前にメーカー品のSDカードリーダーを使ったが、1年ほどでダメになった。SDカードリーダーには潜在的な不信感がある。
やむなくデジカメに使っているSDカードは画像の読み込みだけをやり、消去はカメラ側で1枚ずつやっているが、手間がかかる。不要になった画像はPCソフト上でサクサクと消去したい。
常用する電子譜面が入っているマイクロSDカードを更新する際は、PC上から書き込みができないと作業自体が不可能なので、大きな問題だった。
問題を打開するべく、ネットで情報収集。すると、わずかに以下のサイトで似た症状を自力修復した経緯が載っていた。
・Appleサポートコミュニティ「SDカードが読み出しのみ」
いろいろな意見が取り交わされているが、後半部に「SDカードの書込禁止ラッチはスロット側で機械的に検出している」という重要な記載がある。
この情報から、質問者自身がSDカードスロットのロック検知部を精密ドライバーで引っ掛けて引っぱって出し、ロック解除を認識させることに成功した、とある。これだ!
懐中電灯でスロットの奥を照らしてみると、入口から1センチ強の下側に、金属製のバネのようなそれらしき突起が確かにある。このバネが常時下に押された位置になってしまい、それがPCに「ロックオン状態」と判断させているようだ。
情報を真似てデザイン用の細いピンセットの片側だけを差し込み、引っ掛けて上方に引っ張ってみた。しかし、状態は変わらない。
情報を真似てデザイン用の細いピンセットの片側だけを差し込み、引っ掛けて上方に引っ張ってみた。しかし、状態は変わらない。
壊しはしないかと恐る恐るやっているので、うまくいかない気がし、一晩寝てから明るい場所で落ち着いて再チャレンジ。何度かやるうち、ついに成功した。
これで完全解決か?と思いきや、なぜか10回に1回くらいはロック状態に戻ってしまう。どうもカードをまっすぐ平行に差してやらないと、動作不良になりやすいようだ。
しかし、これまでと比べると大幅に改善したことは間違いない。推測だが、原因はロック検知部の金属バネが経年により、弾性がなくなったせいではないか。日に数回は抜き差して酷使してきたので、劣化してもおかしくない。
今回の修復作業、あくまで最終手段としての力技なので、お勧めしない。真似される方は各自の判断で。